サンマリノ神社

サンマリノ神社について

サンマリノ神社は、サンマリノ共和国のセラヴァッレに位置する神社です。神社本庁の支援を受け、2014年6月22日に創建されました。この神社は、2011年の東日本大震災の犠牲者追悼と日本との友好を目的として、日本サンマリノ友好協会（JSFS）の発案により建てられました。

歴史

神社の建設は、マンリオ・カデロ氏が神社本庁に相談したことから始まりました。資金は「日本サンマリノ友好記念チャリティ金貨」の販売によって賄われました。鎮座式には、神社本庁総長や安倍晋三首相の母である安倍洋子氏を含む150人が参列し、東京大神宮の権宮司がお祓いを執り行いました。

2024年には創建10周年を迎え、記念式典がサンマリノで開催されました。また、公式InstagramとFacebookが同年開設され、情報発信も行われています。2024年11月には、ロゴと社紋（熨斗オリーブ文様）が公開されました。

本殿

本殿は、伊勢神宮と同じ神明造で建てられています。特筆すべきは、本殿の一部に伊勢神宮の木材が使用されている点です。本殿は伊勢で建造された後、解体されて海上輸送され、サンマリノではわずか3日で再構築されました。この再構築には、日本の建築家と現地の建築家が協力しました。

祭神

主祭神は天照皇大神です。

主な行事

例大祭：毎年5月に開催され、サンマリノ政府公認の祭りとして、サンマリノまつりの一環として行われます。
神輿：東京都目黒区の団体から寄贈された神輿が、例大祭の際にサンマリノ市内を巡行します。

神職

初代宮司は、2013年に神社本庁から神職の資格を受けたフランチェスコ・ブリガンテ氏が務めました。彼は地元のホテルオーナーで、山形県の湯殿山神社で修行を積みました。現在は、出羽三山神社（羽黒山）の神職養成所で資格を取得した神宮司善基氏が宮司を務めています。

御神酒

神社に隣接するぶどう畑で栽培されたぶどうから作られた「神社ワイン」が販売されています。ラベルには鳥居と干支が描かれており、日本でも購入可能です。白、赤、スパークリングの3種類があります。このワインはサンマリノ国営ワイナリーによって製造されています。

社報

神社に関する情報は、公式noteにてオンライン社報『欧和の輪 The Jinja Journal WA』として日本語で公開されています。

その他

サンマリノ神社は、日本とサンマリノの友好の象徴として、また、東日本大震災の犠牲者を追悼する場として、サンマリノの人々にとって大切な存在となっています。

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