サンヨープレジャー

株式会社サンヨープレジャー

株式会社サンヨープレジャーは、岡山県岡山市北区に本社を置く企業です。主に玩具の卸売および小売を事業としており、岡山県内では直営の玩具店「こどもや」を運営しています。また、教育型テーマパークとして知られる「おもちゃ王国」の運営会社の親会社としても広く知られています。

沿革

同社の起源は、1946年に岡山市奉還町で創業した玩具卸問屋「山陽玩具株式会社」に遡ります。この創業の地には、現在も事実上の総本店である「こどもや本店」が位置しています。

1964年には、当時の山陽玩具株式会社の社長の娘婿であった髙谷茂男氏が社長に就任しました。これを機に、従来の卸売業に加え、玩具の小売事業も開始され、現在の事業形態の基礎が築かれました。この年に改めて「山陽玩具株式会社」が設立されています。

その後、事業の発展を経て、1985年には商号を現在の「株式会社サンヨープレジャー」へと変更しました。

2005年には、長年にわたり同社を率いた髙谷茂男氏が、岡山市長選挙への出馬に伴い代表取締役を辞任しています。

事業内容と店舗展開

サンヨープレジャーの主な事業は玩具の卸売と小売ですが、特に小売においては「こどもや」ブランドでの店舗展開が中心です。前述の「こどもや本店」は、玩具だけでなく日本人形「寿慶」の販売を専門とする店舗として、創業地と共に重要な役割を担っています。

岡山県内を中心に展開しており、岡山市、倉敷市、津山市などに実店舗を構えています。かつては、天満屋ハピータウンや天満屋といった百貨店・ショッピングセンターの店舗内にも多数出店し、「玩具こどもや」や「こどもや玩具」といった名称で親しまれていましたが、これらのインショップ形態の一部は閉店しており、現在は店舗網が変化しています。

かつて存在した中鉄ストアとも提携関係にあり、一部店舗（一宮店、吉備店、操南店）では「サンヨートイズ」としてテナント出店を行っていましたが、中鉄流通グループの破綻と中鉄ストアの撤退に伴い、この形式での展開は終了しています。

物流拠点

本社は岡山市北区大内田に位置しており、この地は物流センター本部としても機能しています。同じ大内田には第2物流センターも置かれており、効率的な物流体制を構築しています。

その他の事業

過去には、レジャー事業として「岡山スカイガーデン」の経営も行っていましたが、こちらは2007年5月に閉園しています。

関連人物

同社の歴史において重要な人物として、元代表取締役である髙谷茂男氏が挙げられます。同氏は社長として小売事業の拡大に貢献した他、後に岡山市長も務めました。

サンヨープレジャーは、長年にわたり岡山県を拠点に玩具事業を展開し、地域に根差した「こどもや」の運営や、「おもちゃ王国」を通じた幅広い事業活動を行っています。

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