サーシャ・ブヤチッチ

サーシャ・ブヤチッチ、本名アレクサンダル・ブヤチッチは、1984年3月8日生まれのスロベニア出身のプロバスケットボール選手です。ポジションは主にシューティングガード、ポイントガードを務めます。201cmの身長と93kgの体重を生かしたプレーが魅力です。

バスケットボールコーチの父の指導のもと、16歳でイタリア・セリエAのスナイデロ・ウーディネでプロデビューを果たしました。2002年にはU-18スロベニア代表としてU-18欧州選手権に出場し、銀メダルを獲得。

2004年のNBAドラフトでは、ロサンゼルス・レイカーズから1巡目27位で指名を受け、NBA入り。2006-07シーズンには、ダラス・マーベリックス戦で、当時の連勝を止めるクラッチシュートを決めました。

2007-08シーズンには、1試合平均8.8得点、3ポイント成功率43%を記録。デンバー・ナゲッツ戦とトロント・ラプターズ戦ではキャリアハイとなる22得点をマークしました。NBAファイナル第3戦では、ベンチスタートながら20得点を挙げ、チームの勝利に大きく貢献。チームメイトのコービー・ブライアントから「まるで機械のようだ」と評されました。その後、成績は下降したものの、2008-2009シーズン、2009-2010シーズンと2年連続でNBAチャンピオンを経験しました。

プライベートでは、2010年にプロテニス選手のマリア・シャラポワと婚約しましたが、2012年に解消しています。

2011年以降はNBAを離れ、ヨーロッパのリーグでプレー。2015年7月31日には、ニューヨーク・ニックスと1年契約を結び、NBAに復帰しました。2017年8月28日には、イタリア・セリエAのフィアット・トリノと契約しています。

近年では、Bリーグ参入を目指す佐賀県のチーム「佐賀BALLOONERS」のアンバサダーに就任し、日本との関わりも深めています。

プレースタイルとしては、ヨーロッパ時代はポイントガードとして活躍していましたが、レイカーズではシューティングガードとして、トライアングルオフェンスの一角を担いました。正確な長距離シュートを武器としており、その高いシュート精度から「ザ・マシン」というニックネームが付けられました。一方で、フィジカルの弱さが課題として挙げられています。

また、同じスロベニア出身のゴラン・ドラギッチとは、幼少の頃から犬猿の仲として知られています。スロベニア代表での共演を拒否するほどで、ドラギッチがフェニックス・サンズに所属していた2010年のNBAプレーオフでは、激しいマッチアップとトラッシュトークを繰り広げました。その激しさに、コービー・ブライアントが苦言を呈するほどでした。

サーシャ・ブヤチッチは、そのキャリアを通じて、正確なシュートと多様なポジションへの適応力でチームに貢献してきた選手です。NBAでの成功、ヨーロッパでの活躍、そして日本との繋がり。彼の今後の活躍にも注目が集まります。

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