サーファーズ・パラダイス市街地コース

サーファーズ・パラダイス市街地コース

サーファーズ・パラダイス市街地コースは、オーストラリアのクイーンズランド州に位置するサウス・イースト・クイーンズランド地域の公道を利用したレースコースです。このコースは、全長4.47キロメートルで、魅力的な海岸線に沿った観光地として知られるサーファーズ・パラダイスの中心部を通ります。コース内には、速いセクションと4つのシケインが配置されており、スリル満点のレースを提供しています。

このコースは、1954年にフォーミュラ1の非選手権の一環として行われたオーストラリアグランプリの舞台であり、当時はサウスポート市街地コースと呼ばれていました。その後、1966年から1987年にかけてはサーファーズ・パラダイス・インターナショナル・レースウェイとしても知られ、タスマンシリーズやオーストラリア・ツーリングカー選手権など多くのレースが行われてきました。

CART/インディカー/チャンプカー

サーファーズ・パラダイス市街地コースでは、1991年からCARTの一戦としてレースが開催されるようになりました。1997年にはインディカー・シリーズとチャンプカーが分裂した後、チャンプカーの一戦として続きました。しかし、2008年にはインディカー・シリーズとチャンプカー・シリーズが合併し、その結果としてその年はノン・チャンピオンシップの形式でNikon Indy 300として行われました。このように、サーファーズ・パラダイスにおけるインディカー・シリーズの歴史は、2009年をもって18年間の連続開催に終止符が打たれました。

A1グランプリとの契約

2008年11月、クイーンズランド政府はインディカー・シリーズに代わってA1グランプリとの5年間の契約を締結しました。最初のレースは2009年の10月22日から25日の週末に予定されていましたが、A1グランプリは当初の開催日に向けてマシンを準備できなかったため、代わりにV8スーパーカーのレースが開催されることになりました。A1グランプリの予定は、実現することなく終わる結果となりました。

V8スーパーカーの導入

このコースは2002年以来、V8スーパーカー選手権の舞台として本格的に利用されています。それ以前は、オーストラリア・ツーリングカー選手権がいくつかの年にわたり非選手権形式で実施されていました。V8スーパーカー選手権では、各レースが27ラップ、合計121キロメートルで競われる方式が採用されています。特に2009年にはA1グランプリの穴埋めとして土曜日に150キロメートルのレースが2回、日曜日には同様に150キロメートルのレースが2回行われ、合計4レースが開催されました。

このように、サーファーズ・パラダイス市街地コースは多様なモータースポーツのイベントを通じて、その名を広めてきた重要なレースコースであり、今後も多くのレースファンに愛されることでしょう。

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