ザ☆ドラえもんズ ムシムシぴょんぴょん大作戦!
『ザ☆
ドラえもんズ ムシムシぴょんぴょん大作戦!』は、
1998年に公開された日本のアニメ映画で、『
ドラえもん のび太の南海大冒険』や『帰ってきた
ドラえもん』と同時に上映されました。これは「ザ・
ドラえもんズ」シリーズの第3作目にあたります。
概要
本作は、『2112年
ドラえもん誕生』の番外編として位置付けられています。物語の舞台は、
ドラえもんたちがロボット学校に在籍していた時期であり、
ドラえもんは黄色の姿で登場します。また、
ドラえもんの親友テレカはこの映画では初めて未登場という新たな特徴もあります。前作までの状況同様、
ひみつ道具はほとんど使用されずに進行するため、ストーリーはシンプルでわかりやすく、キャラクターの内面や成長に焦点が当てられています。
さらに、
1998年から感動的な中編を3本立てにしたことで、作品の時間は約半減し、ドタバタとした展開が強調されています。
あらすじ
物語は、
ドラえもんがまだ声変わりする前の時代、耳もついている黄色い体を持つ彼の姿から始まります。
ドラえもんズの仲間たちは、ロボット学校の卒業旅行で楽しんでいましたが、最終日、校長から「ムシロボットと2人1組で日没までに学校に戻る」という厳しい卒業試験が課されます。無論、
ひみつ道具は使用できないため、全員が焦ります。もし失格となった場合は、卒業ができません!
ドラニコフは、あえてのんびりした
ヤゴロボットとペアを組みますが、クラスメートたちからからかわれるものの、彼らの危機を助けることで次第に仲間たちとの絆が深まります。
声の出演
主なキャラクター
- - ドラニコフ(声 - 桜井敏治): 本作の主役であるのんびり屋。最終試験でもその性格が災いすることも。
- - ヤゴロボット(声 - 田村ゆかり): ドラニコフのコンビ。成長してトンボになる姿が印象的。
- - モモ(声 - 川上とも子): クラスメートで、最初はドラニコフを見下していたが、彼の頑張りを見て態度を改める。
- - ドラ・ザ・キッド(声 - 難波圭一): ミツバチロボットとペアを組むが、食事を優先して遅れるという一面も。
- - 王ドラ(声 - 林原めぐみ)やエル・マタドーラ(声 - 中尾隆聖)など、個性的な仲間たちが奮闘する。
悪役とサポートキャラクター
- - タガメロボ(声 - 緑川光など): ストーリーの悪役で、モモたちを襲う。
- - 警官(声 - 柳沢栄治): ドラリーニョのスピード違反を取り締まる存在。
スタッフと音楽
この作品は、原作を
藤子・F・不二雄が務め、監督は米谷良知が担当。音楽は
宮崎慎二が手掛け、主題歌「君にいてほしい」は
高見沢俊彦によるものです。この曲は、過去のミュージカルやゲームでも使用されてきました。
受賞歴
本作は、第16回
ゴールデングロス賞で優秀銀賞を受賞しており、そのクオリティの高さが評価されています。
『ザ☆
ドラえもんズ ムシムシぴょんぴょん大作戦!』は、ドタバタとしたコミカルな展開を楽しみながらも、仲間の絆や成長を描いたストーリーとして、多くのファンに愛されている作品です。