ザバイカリスク駅

ザバイカリスク駅（ザバイカリスクえき）

ザバイカリスク駅は、ロシア連邦ザバイカリエ地方ザバイカリスクに位置するシベリア鉄道タルスカヤ-ザバイカリスク支線の駅です。かつてはオトポール駅と呼ばれていました。

概要

ザバイカリスク駅は、隣駅である中国の満洲里駅との国境に位置しています。ロシア側の軌間は1520mm、中国側は1435mmと異なるため、国際列車であるボストーク号は当駅で台車交換を行います。旅客と貨物の両方にとって重要な乗り換え駅です。

2005年からは輸送力増強計画が進められ、2010年までに双方向とも1日30編成、1編成あたり71両が通過できるようになりました。これにより、1列車あたりの輸送可能重量は4000トンから6300トンに増加しました。

歴史

1904年に開業した当初は、モスクワとウラジオストクを結ぶ重要な路線の一部でした。しかし、カリムスカヤ駅より先のシベリア鉄道本線が完成したことで、当初の役割は変化し、現在はロシアと中国を結ぶ連絡駅として機能しています。1930年代には、満洲国が軌間を1520mmから1435mmに変更したため、旅客と貨物の乗り換え・積み替え駅としての重要性が高まり、現在に至っています。

1904年：東清鉄道によりラズイェスト86駅（Razyezd 86, Разъезд № 86、「交換駅86号」）として開業。当時は86番目の交換駅でした。
1929年：中ソ紛争の結果、オトポール駅（Otpor, Отпор、「撃退」）に改称。
1930年代：東清鉄道が満洲国に買収され、中国側の軌間が1520mmから1435mmに変更。
1938年：ナチス・ドイツの迫害から逃れるユダヤ人が当駅に留め置かれ、満洲国と日本の通過ビザを得て亡命する「オトポール事件」が発生。（詳細は樋口季一郎の項目を参照）
1945年：ソ連対日参戦により、中国側の軌間が1520mmに再改軌。
1958年：中国側の要望により、オトポール駅からザバイカリスク駅に改称。

隣の駅

ロシア鉄道

シベリア鉄道タルスカヤ-ザバイカリスク支線

マツェフスカヤ駅 - ザバイカリスク駅 - 露中国境 - 満洲里駅

脚注

ザバイカリスク駅時刻表（ロシア語）

関連項目

ロシアの交通

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