ザ・ゲスイドウズ

映画『ザ・ゲスイドウズ』：地方移住と音楽の奇跡

2025年公開の日本映画『ザ・ゲスイドウズ』は、宇賀那健一監督による、売れないパンクバンドの挑戦と成長を描いた音楽映画です。個性的な4人組バンド「ザ・ゲスイドウズ」は、マネージャーから最後のチャンスとして田舎への移住を命じられます。

主人公のハナコ役には夏子、バンドメンバーには多国籍バンドALIのボーカル・今村怜央、ゴールデンボンバーの喜矢武豊、そして映画製作者としても活動するRocko Zevenbergenが出演。個性豊かなメンバーが織りなすバンドのダイナミズムが本作の見どころです。

バンドは、電波が届かない山村へ、大量の機材と在庫と共に移住します。そこで彼らは近所のおばあさんから柴犬を預かり、「ジョン・ケージ」と名付けます。都会とは異なる環境の中で、バンドメンバーとジョン・ケージの奇妙な共同生活が始まります。

都会での生活とは一変、バンドは村の仕事の手伝いをしながら、新曲制作に励みます。都会の喧騒から離れた環境、そして予測不能な出来事が、彼らの音楽に影響を与えていきます。

特に主人公ハナコは、27歳になったらジミ・ヘンドリックスやブライアン・ジョーンズ、エイミー・ワインハウスのように死ぬと信じており、この移住は彼女の人生における大きな転換点となります。

苦悩するハナコに、ある日ジョン・ケージが語りかけます。この出来事をきっかけに、ハナコの音楽性、そしてバンドの音楽は徐々に変化していきます。そして、ついに生まれた新曲は、やかましく喋るカセットテープのような、予想外の仕上がりとなります。

この新曲が、バンドの未来をどのように変えるのか？彼らの音楽と運命は一体どうなるのでしょうか？

音楽プロデュースは『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』の主題歌を手掛けたKYONO、劇伴は今村怜央が担当しています。東京と群馬・高崎を舞台に撮影が行われ、ハイライトとなるライブシーンは高崎で撮影されました。

本作は、第49回トロント国際映画祭ミッドナイト・マッドネス部門や第25回東京フィルメックスの特別招待作品に選出されるなど、高い評価を得ています。日本での公開に先立ち、数々の国際映画祭で上映され、世界中から注目を集めました。

映画『ザ・ゲスイドウズ』は、音楽、人間ドラマ、そして予想外の展開が織りなす、忘れられない作品となるでしょう。2025年2月28日、東京・テアトル新宿ほか全国ロードショーです。

主なキャスト

ハナコ：夏子
マサオ：今村怜央
リュウゾウ：喜矢武豊
サンタロウ：Rocko Zevenbergen
池添柚：水沢林太郎
片本萌：伊澤彩織
天野眞由美
神戸誠治
カセット（声の出演）：マキタスポーツ
ジョン・ケージ（声の出演）：斎藤工

スタッフ

監督・脚本：宇賀那健一
製作：人見剛史、砂﨑基、山口隆実郎
エグゼクティブプロデューサー：鈴木祐介
プロデューサー：角田陸
ラインプロデューサー：工藤渉
撮影：古屋幸一
照明：加藤大輝
録音：岩﨑敢志
美術：松塚隆史
スタイリスト：中村もやし
ヘアメイク：くつみ綾音
助監督：可児正光
特殊メイク・特殊造型：千葉美生、遠藤斗貴彦
編集：小美野昌史
VFX：松野友喜人
キャスティング：渡辺有美
スチール：柴崎まどか
製作：「ザ・ゲスイドウズ」製作委員会（ライツキューブ/METEORA/Vandalism）
制作プロダクション：Vandalism
配給：ライツキューブ
* 宣伝：FINOR

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