ザ・マミー/呪われた砂漠の王女

映画『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』について

『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』は、2017年にアメリカで公開されたアドベンチャー映画であり、その監督はアレックス・カーツマンです。本作は、1932年に公開された映画『ミイラ再生』のリブートとして製作され、トム・クルーズが主演を務めています。また、これはユニバーサル・ピクチャーズの「ダーク・ユニバース」のスタートを切る作品として位置づけられましたが、興行的な失敗によりその後の続編計画は頓挫しました。

ストーリー概要

物語は古代エジプトに遡ります。アマネット王女は、自身の王位継承権が男児の誕生により脅かされ、権力を求めるあまり邪神セトと契約を結びます。彼女は自らの一族を殺し、恋人の肉体を使ってセトを蘇らせようとしましたが、神官たちによってその野望は阻止され、彼女は生き埋めの刑を受けます。古代の封印を破り、現代に蘇ったアマネットは一連の混乱を引き起こします。

物語は現代のイラクに移ります。ニック・モートンとクリス・ヴェイルがアマネットの墓を発見し、これが運命を一変させるきっかけとなります。アマネットの棺がイギリスに運ばれる中、ヴェイルは彼女の力に取り憑かれてしまいます。飛行機事故によるサバイバルを経て、ニックは幽霊状態のヴェイルからアマネットの邪悪な目的についての警告を受けます。

アマネットは、自身の復活を果たすために必要なエネルギーを求め、周囲の人間をアンデッドとして配下に加えます。彼女はニックとジェニーに対して陰謀を巡らせ、さらなる混乱をもたらそうとしますが、プロディジウムというモンスターを討伐する組織が彼女の行動を阻止しようと動き出します。

ジキル博士が敵として登場し、シリアスな選択を迫ります。ニックは対抗する方法を模索する中で、彼の別人格であるエドワード・ハイドと対峙することになります。この混沌とした状況の中で、アマネットはロンドンを荒らし、騎士たちを復活させるための行動を起こします。彼女の力が増し、物語は次第に緊迫感を増していきます。

最終的には、ニックが一大決心をし、命を絶つことでセトの力を受け継ぎ復活するという衝撃の展開が待っています。アマネットは一瞬の勝利を喜ぶも、彼女の計画は思わぬ形で終焉を迎え、ニックは愛する者を失った痛みと向き合うことになります。

登場人物

• - ニック・モートン（演：トム・クルーズ）: アメリカ軍の軍曹で、アマネットの呪いによって選ばれる者となる。
• - ジェニファー・“ジェニー”・ハルジー（演：アナベル・ウォーリス）: 考古学者でニックと惹かれあう人物。
• - アマネット（演：ソフィア・ブテラ）: 蘇った古代エジプトの悪しき王女。
• - クリス・ヴェイル（演：ジェイク・ジョンソン）: ニックの相棒。
• - ヘンリー・ジキル博士（演：ラッセル・クロウ）: モンスター討伐組織プロディジウムの指導者。

制作と評価

本作の制作は2012年から始まり、主要キャストは2016年に決定されました。撮影はイギリスとナミビアで行われ、2017年に公開されました。しかし、批評家からの評価は低く、ダーク・ユニバース構想も本作後に縮小される結果となりました。特に、映画は既存のアイコンの再構築に失敗したとの批判が濃厚です。

この映画は、現代版ミイラ映画がどのような困難に直面しているのか、エンターテイメント業界における成功と失敗の一例を示しています。

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