ザ・モンゴルズ

ザ・モンゴルズ：モンゴリアン・ギミックで一世を風靡した伝説のタッグチーム

ザ・モンゴルズは、1960年代末から1970年代中盤にかけて、その野性味あふれるスタイルでプロレス界に旋風を巻き起こしたタッグチームです。モンゴリアン・ギミックを前面に押し出し、ヒールとしての強烈な存在感を示し、アメリカ北東部やカナダを主戦場に活躍しました。

メンバー構成

ジート・モンゴル（Geeto Mongol）：チームのリーダー格であり、カナダ出身のニュートン・タットリーがその正体です。その卓越したリーダーシップでチームを牽引しました。
ベポ・モンゴル（Bepo Mongol）：クロアチア出身のヨシップ・ペルゾビッチが扮し、1973年までチームに在籍しました。その巨体を生かしたパワフルなファイトで観客を魅了しました。
ボロ・モンゴル（Bolo Mongol）：ベポの後任として加入したアメリカ出身のビル・イーディーがその正体です。ベポに劣らぬ体格で、新生モンゴルズの一翼を担いました。

モンゴリアン・ギミックの裏側

彼らのモンゴリアンという設定は、あくまでギミックでした。メンバーはいずれも白人であり、モンゴロイドではありません。しかし、その荒々しい風貌とファイトスタイルは、観客に強烈なインパクトを与えました。ベポとボロは、モンゴルズ加入当時はまだ新人同然でしたが、後にそれぞれニコライ・ボルコフ、マスクド・スーパースターとしてシングルプレイヤーとしても大成を収めました。

輝かしい戦績

ザ・モンゴルズは、数々のタイトルを獲得し、その名をプロレス史に刻みました。

WWWFインターナショナル・タッグ王座：2回（ジート&ベポ）
NWF世界タッグ王座：1回（ジート&ベポ）
IWA世界タッグ王座：2回（ジート&ボロ）

日本での活躍

ザ・モンゴルズは、日本にもその名を轟かせました。1972年には日本プロレスに参戦し、その圧倒的なパワーで日本のファンを魅了しました。また、1974年と1976年には、それぞれジートとボロが新日本プロレスのリーグ戦に出場し、その実力を日本のリングでも示しました。

解散後

ザ・モンゴルズは1976年に解散しましたが、その伝説は色褪せることはありません。メンバーはそれぞれシングルプレイヤーとして活躍し、プロレス界に大きな足跡を残しました。また、そのスタイルは後のプロレスラーにも大きな影響を与え、「70年代のロード・ウォリアーズ」と評されることもあります。

補足

ベポとボロはモンゴルズ時代には接点はありませんでしたが、それぞれニコライ・ボルコフとマスクド・スーパースターに変身後の1977年、新日本プロレスの『第4回ワールドリーグ戦』に揃って来日し、タッグを組んでいます。

ザ・モンゴルズは、その強烈なキャラクターと圧倒的なパワーで、プロレス史に名を残すタッグチームです。彼らの試合は、今もなお多くのプロレスファンを魅了し続けています。

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