シアタークリエ

シアタークリエの概要

シアタークリエ（Theatre Creation）は、東京都千代田区有楽町に位置する劇場です。この劇場は、日比谷地区にある18階建ての「東宝シアタークリエビル」の1階と地下1・2階に設けられています。2005年3月に閉館した芸術座に代わり、東宝本社ビルが全面改築され、2007年11月7日に新たにオープンしました。

この劇場の名称「シアタークリエ」は、「theatre creation」の略であり、特に20代から40代の女性を主要なターゲットとしています。そのため、支配人やプロデューサーはすべて女性が起用されており、女性の視点からの演出が行われています。

設備と収容人数

シアタークリエの客席数は611席で、補助席を含めると合計618席となっています。旧芸術座の750席に比べて少なくなっていますが、見やすい席配置や最新の音響・照明機器を導入し、より質の高い観劇体験を提供しています。また、予約制ではありますが、車椅子の利用者も観劇できる特別な席が2つ用意されています。

最初の公演

シアタークリエのこけら落とし公演は、著名な脚本家、三谷幸喜による『恐れを知らぬ川上音二郎一座』でした。この公演から始まり、徐々に多彩な舞台作品が上演されています。

上演作品

シアタークリエでは、様々なジャンルの作品が上演されており、特にミュージカルやストレートプレイが人気です。2008年からは森光子主演の『放浪記』や、人気ミュージカル『RENT』などが上演され、多くの観客を魅了してきました。

具体的な上演作品の例として、2009年には『スーザンを探して』や『ブラッド・ブラザーズ』、2010年には『THE 39 STEPS -秘密の暗号を追え!-』が上演され、2011年には『ウェディング・シンガー』、2012年にはミュージカル『ハムレット』が話題を呼びました。特に『RENT』は何度も再演されており、高い人気を誇っています。

地域の文化との関わり

シアタークリエは、単なる劇場に留まらず、地域の芸術文化の発信地としても重要な役割を果たしています。年間を通じて、多様なイベントや公演が行われ、地域住民や観光客にとっても親しみやすい存在となっています。特に、若い世代や女性を中心とした観客層獲得を目指している点が、この劇場の一つの特色です。

最後に

このように、シアタークリエは最新の技術を駆使した舞台芸術を提供し、観客に新たなエンターテイメント体験を提供しています。これからも多くのクリエイティブな舞台が期待される場所として、演劇界において欠かせない存在であり続けることでしょう。

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