シェア・インターナショナル

シェア・インターナショナル財団について

シェア・インターナショナル財団は、イギリスの画家・神秘思想家ベンジャミン・クレームによって設立された非営利団体です。クレームは1959年に、近代神智学における「至高のマスター」からのテレパシーによるメッセージを受け取ったと主張し、その内容はマイトレーヤ（弥勒菩薩）が現れるというものでした。この財団は、ロンドン、アムステルダム、東京、ロサンゼルスなどに事務所を構え、さまざまな活動を展開しています。

財団の形成と信念

シェア・インターナショナルの前身はターラ・センターであり、クレームは彼の思想を、オカルティストのヘレナ・P・ブラヴァツキーやアリス・ベイリーの教えに基づいて構築しました。彼の考えによると、進化は物質が霊的な存在へと変わる過程であり、人類は輪廻を経て神聖な存在へと向かって進化していると言います。彼は、霊的ヒエラルキーの中に位置する「ハイアラキー」によって導かれていると信じており、その中には人類の指導者「世界教師」が存在するとされます。

マイトレーヤの背後にいる存在

クレームは、マイトレーヤが1977年にロンドンのインド人コミュニティに居住していると主張しました。彼はこの状況を通じて人類に精神的な指導を行うことを計画していると考えていました。クレームは、マイトレーヤが多くの重要な出来事に影響を与えてきたとし、さらには彼のメッセージは全ての宗教に共通するものであると述べています。

伝導瞑想の実践

1974年、クレームは「伝導瞑想」という独自の瞑想方法を提案しました。この瞑想は、ハイアラキーからの霊的エネルギーを人類に伝えることを目的としています。このエネルギーは、個々の参加者が自己の魂と接触し、ゆくゆくは霊的進化を促すための重要な手段とされています。伝導瞑想によって、世界に良好な変化をもたらすことができ、実践者自身の霊的成長も促進されると信じられています。

組織の活動と出版物

シェア・インターナショナルは、月刊誌「Share International」を発刊しており、クレームはこの中で自己の体験や教えを広めています。クレームが出版した雑誌では、彼自身による奇跡的な出来事が報告され、多くの支持者がそれを信じています。また、財団は日本にも広がり、シェア・ジャパンというグループが活動を行っており、様々な講演を通じてクレームの思想を日本に伝えています。

批判と見解

クレームとその思想については様々な意見があります。宗教学者やジャーナリストからは、彼の教えや主張が幻想的であるとされ、批判もあります。一部のクリスチャンからは、彼の信念が反キリスト的であるとの指摘も受けています。しかし、クレームの支持者たちは、彼の死後もその教えと信念を継続し、待望している状況に変化はありません。

結論

シェア・インターナショナル財団は、霊的な成長と社会への奉仕を目的とした活動を行っており、特にマイトレーヤの到来を待ち続ける信者たちによって支えられています。彼らのフレームは全人類のための新しい視点を提供しようとするものであり、その活動は続けられています。

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