シェーン・マック

シェーン・リー・マック（Shane Lee Mack、1963年12月7日 - ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス出身の元プロ野球選手（外野手）です。

メジャーリーグでの活躍と日本球界への挑戦

カリフォルニア州立大学在学中の1984年には、ロサンゼルスオリンピックにアメリカ代表として出場し、銀メダルを獲得しました。1985年のMLBドラフト1位でサンディエゴ・パドレスに入団し、プロとしてのキャリアをスタートさせました。その後、ミネソタ・ツインズへ移籍し、1992年には日米野球でMLB選抜代表として来日しています。

1994年から1995年のMLBストライキの影響を受け、1995年、読売ジャイアンツに総額8億円（推定）という当時としては破格の条件で入団しました。前年のMLBでは規定打席不足ながら打率.333、15本塁打という好成績を残しており、大きな期待を背負っての来日となりました。しかし、当時のMLBではボールの飛距離が増加していたため、この数字を額面通りに評価できないという声もありました。

読売ジャイアンツでのプレー

読売ジャイアンツでは、1年目に主に1番打者として起用され、走攻守三拍子揃ったプレーを披露し、メジャーリーガーとしての実力を見せつけました。2年目にはクリーンナップを任され、シーズン終盤には故障で離脱した落合博満の代わりに4番打者として起用されたこともありました。非常に真面目な性格で知られ、メジャーリーグ出身の選手にありがちな、日本を見下すような態度は一切なく、落合博満の打撃に感銘を受けていたそうです。打撃面では、特に左投手に強く「左キラー」と呼ばれ、俊足を活かした守備力も持ち合わせており、ダイビングキャッチやフェンスに激突しての好捕など、数々のファインプレーを見せてファンを魅了しました。しかし、肩が弱く、日本シリーズではその点を突かれる場面もありました。また、推定年俸4億円という高額な年俸もネックとなり、2年間の在籍後、1996年10月31日に退団が発表されました。

その後

1997年にはボストン・レッドソックス、1998年にはオークランド・アスレチックス、その後カンザスシティ・ロイヤルズへ移籍し、1999年に現役を引退しました。

巨人では、マック退団後、1997年に獲得したルイス・サントスが期待外れに終わったことをきっかけに、外国人選手の獲得に苦戦するようになりました。その後、NPB他球団で実績を残した外国人野手の獲得に重点を置くようになり、1996年のマック以降、NPB他球団への在籍経験がない巨人の外国人野手が規定打席に到達したのは、2013年のホセ・ロペスまで現れませんでした。

詳細情報

年度別打撃成績

（省略）

記録

NPB
初出場・初先発出場：1995年4月7日、対ヤクルトスワローズ1回戦（東京ドーム）、7番・中堅手として先発出場
初安打・初本塁打・初打点：1995年4月11日、対横浜ベイスターズ1回戦（横浜スタジアム）、5回表に斎藤隆から満塁本塁打

背番号

23 （1987年 - 1988年）
24 （1990年 - 1994年）
12 （1995年 - 1996年）
15 （1997年）
24 （1997年）
31 （1998年）
15 （1998年）
5 （1998年）

脚注

（省略）

関連項目

カリフォルニア州出身の人物一覧
読売ジャイアンツの選手一覧
読売ジャイアンツ歴代4番打者一覧

外部リンク

選手の通算成績と情報 Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube
個人年度別成績 S.マック - NPB.jp 日本野球機構
* 【巨人 豪華助っ人集】"S.マック"走攻守そろったマルチプレイヤー - YouTube（DRAMATIC BASEBALL）

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