シクスト・サンチェス

シクスト・サンチェス・エンカーナシオンについて

シクスト・サンチェス・エンカーナシオン（Sixto Sánchez Encarnacion）は、1998年7月29日生まれのドミニカ共和国出身のプロ野球選手で、現在はMLBのマイアミ・マーリンズに所属する右投右打の投手です。サンチェスはその若さにもかかわらず、プロ入りから注目を集めてきた才能あふれる選手です。

経歴の始まり

サンチェスは2015年2月にフィラデルフィア・フィリーズと契約し、プロの世界に足を踏み入れました。契約直後、彼はドミニカン・サマーリーグ・フィリーズでプロデビューを果たしましたが、最初のシーズンは多少の苦戦を強いられました。11試合に出場し、1勝2敗、防御率は4.56、18奪三振という成績でした。しかし、翌年の2016年には才能を開花させ、ルーキー級ガルフ・コーストリーグ・フィリーズで5勝0敗、防御率0.50という驚異的な数字を記録しました。

その後、サンチェスは2017年にA級とA+級でプレーし、18試合で5勝7敗、防御率3.03を記録。彼のストライクアウトの奪取能力も特筆すべきものとなり、84奪三振を達成しました。2018年にはMLB.comのプロスペクトランキングでフィリーズの組織内1位、全体で26位にランクインし、その潜在能力の高さが認められました。ただし、シーズン中に肘の炎症に苦しみ、復帰することができず、8試合で4勝3敗、防御率2.51という成績に留まりました。

マーリンズでのキャリア

2019年2月には、J.T.リアルミュートとのトレードでマイアミ・マーリンズに移籍することになりました。このシーズンでは、A+級ジュピター・ハンマーヘッズとAA級ジャクソンビル・ジャンボシュリンプでプレーし、合計20試合で8勝6敗、防御率2.76を記録しました。また、7月にはオールスター・フューチャーズゲームのナショナルリーグ選抜に選ばれるなど、再び注目を浴びました。オフには、流出を防ぐために40人枠に加わりました。

2020年にはメジャー初昇格を果たし、ワシントン・ナショナルズ戦で初登板を経験。その試合では5回投げて3失点に抑え、初勝利を挙げる快挙を達成しました。しかし、2021年と2022年は怪我の影響でシーズンを棒に振り、右肩の痛みに悩まされました。

選手としての特徴

サンチェスは、身体は小柄ながらも、速球の最速が2020年に計測された100.8mph（約162.2km/h）という存在感を持つ投手です。その速球に加え、2種類のチェンジアップを駆使し、近年ではスライダーも取り入れています。彼の投球スタイルはペドロ・マルティネスに似ていると評されることもあり、今後の成長に多くの期待が寄せられています。

総括

シクスト・サンチェスは、その突出した能力と可能性により、MLBにおいて将来が非常に楽しみな選手の一人です。怪我からの復帰を果たし、期待されるパフォーマンスを発揮できるかが注目される中、今後の彼の活躍に期待がかかります。

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