シグナル

「シグナル（signal）」という言葉は、英語で「信号」や「合図」といった意味を持つ一般的な名詞です。しかし、この単語やカタカナ表記の「シグナル」は、固有の名称として様々な分野で用いられており、多くの作品や事物のタイトルに見られます。

人名・グループ名としてのシグナル

音楽の世界では、複数のグループが「シグナル」を名乗っています。日本では、1970年代に活動したフォークグループが存在しました。また、東欧ブルガリアには同名のロックバンドが存在し、現在も活動を続けています。さらに、日本の音楽プロデューサーである荒井洋明氏は、「シグナルP」という別名義で活動しています。

音楽作品のタイトルとしてのシグナル

「シグナル」という名称は、数多くの音楽作品のタイトルにも採用されています。

アルバム

PSY・Sが1990年に発表したアルバム『SIGNAL』。
フュージョンバンドであるカシオペアが2005年にリリースしたアルバム『SIGNAL』。
声優ユニットG.Addictによる2009年のアルバム『Signal』。
韓国の音楽グループTWICEが発表したミニアルバム『SIGNAL』。

これらのように、様々なジャンルのアーティストがアルバムタイトルに「シグナル」を用いています。

シングル・楽曲

特定のシングル曲やアルバム収録曲、配信楽曲にも「シグナル」という名前が多く見られます。
浜崎あゆみの1999年の楽曲で、アルバム『A Song for ××』に収められています。
Do As Infinityが2001年のシングル『遠くまで』に収録した楽曲。
清貴が2001年10月11日に発売したシングル『SIGNAL』。
B'zの2002年の楽曲で、アルバム『GREEN』に収録。
平井堅の2004年の楽曲で、シングル『style』やアルバム『SENTIMENTALovers』に収められています。
エレファントカシマシによる2006年の配信限定楽曲で、後にアルバム『町を見下ろす丘』にも収録されました。
人気グループKAT-TUNが2006年にリリースし、大ヒットを記録したシングル曲『SIGNAL』。
KELUNの2007年の楽曲で、アルバム『Astral Lamp』に収録。この曲はテレビアニメ『銀魂』のエンディングテーマとして使用されました。
girl next doorが2012年に発表したシングル曲『signal』。
分島花音が2014年にリリースしたシングル曲『signal』。
WANIMAの楽曲で、アルバム『Everybody!!』に収録されています。
ClariSの楽曲で、スマートフォン向けゲーム『マギアレコード魔法少女まどか☆マギカ外伝』第2部のイメージソング。シングル『アリシア/シグナル|アリシア_シグナル』に収録されました。
f(x)の楽曲で、アルバム『Pink Tape』に収められています。
TK from 凛として時雨の楽曲で、テレビアニメ『91Days』のオープニングテーマとして知られています。

文学作品・映像作品としてのシグナル

物語のタイトルとしても「シグナル」は登場します。

文学作品

関口尚氏の小説『シグナル』は、後に映画化もされた作品です。

映像作品

「シグナル」を冠する映像作品は複数あります。
2012年に公開された日本映画『シグナル〜月曜日のルカ〜』は、関口尚氏の小説を原作としています。
2014年にはアメリカでも同名の映画『シグナル』が公開されました。
2016年の韓国のテレビドラマ『シグナル』は、過去と現在の刑事たちが無線機で交信しながら未解決事件を追うというストーリーで、多くのファンを生みました。
この韓国ドラマを原作として、2018年には日本で『シグナル長期未解決事件捜査班』としてリメイクされたテレビドラマが制作・放送されました。
2009年12月3日には、ニンテンドーDS用ソフトとして、乙女ゲーム『SIGNAL』が発売されています。

ソフトウェアとしてのシグナル

ソフトウェア分野でも「シグナル」という言葉が使われています。
「Signal」は、オープンソースで提供されているメッセージングアプリケーションの名前です。高いセキュリティを特徴とし、エンドツーエンド暗号化が採用されています。
Unix系オペレーティングシステムにおいては、「シグナル」とはプロセス間通信やイベント通知に用いられる非同期の機構を指します。

その他の分野におけるシグナル

上記以外にも、様々な文脈で「シグナル」という言葉や名称が使われています。
1940年から1945年にかけて発行されていたドイツの雑誌のタイトルでした。
埼玉県和光市に本社を置く出版社の名称が「SiGnal」です。鉄道関連の著書が多いレイルウェイ・ライター種村直樹氏の著作を主に手掛けています。
大清水さち氏の漫画作品『TWIN SIGNAL』には、同名の登場人物が登場します。
* 生物学の分野では、細胞内外の情報伝達を指す専門用語として「シグナル伝達」があります。