PSY・S

PSY・S（サイズ）についての詳細

PSY・Sは、松浦雅也とCHAKA（安則まみ）から成る日本のニュー・ウェイヴ音楽ユニットです。1985年にデビューを果たし、1996年に解散するまでの間、独自の音楽スタイルと影響力を持つ存在でした。特に、当時最先端の電子楽器であるフェアライトCMIを使用し、斬新なサウンドを生み出していました。

メンバー紹介

• - 松浦雅也：大阪市出身の作曲家で、シンセサイザーや楽器演奏をこなすマルチプレイヤー。彼は解散後、ゲームプロデューサーとしても成功を収め、『パラッパラッパー』で新たな音楽ゲームジャンルを開拓しました。
• - CHAKA：ボーカルと作詞を担当し、大阪でジャズクラブで歌手としてデビューしました。解散後もジャズの分野で活躍し、賞を受賞するなどの実績を残しています。

音楽活動の歴史

1983年に「PLAYTECHS」というユニット名で活動を開始し、1985年5月22日にアルバム『Different View』とシングル「Teenage」をリリースすることでメジャーデビューを果たしました。デビュー後は、シンセサイザーによる演奏を前面に出すことなく、バンドサウンドでの演奏にも力を入れていました。メンバーには、美尾洋乃や鈴木賢司などが参加していました。

また、1987年に放送されたNHK教育テレビの『土曜倶楽部』のテーマソングに「Mind Check」が起用され、1988年にはアニメ『シティーハンター2』の主題歌となる「Angel Night〜天使のいる場所〜」をリリース。これらの楽曲は、彼らの知名度を飛躍的に向上させました。

独自の制作スタイル

1990年からはフェアライトCMIを使わず、アナログ録音による生演奏を重視するようになり、毎回異なる制作手法を採用しました。その結果、『Signal』や『HOLIDAY』、アコースティック楽器を使用した『HOME MADE』など、各アルバムは彼らの音楽の進化の証となっています。特に、松浦は音楽制作において革新的な試みを行っており、音楽界に多大な影響を与えました。

解散とその後

1996年には松浦が解散を発表し、同年8月1日にベストアルバム『TWO BRIDGES』をもって公式に活動を終了しました。彼らの活動期間中、松浦とCHAKAはプライベートでの交流はほとんどなく、音楽を通じてのみつながっていたことも語られています。

解散後は、松浦がゲーム制作に専念し、CHAKAがジャズシーンで活躍するなど、それぞれの道を歩んでいきました。

再リリースとファンダム

2020年には、初のアナログ化作品『ATLAS』や、ライブツアーを収めたBlu-rayが発表されると、懐かしむファンたちの間で再注目されました。コロナ禍での発売延期はあったものの、その後のリリースは多くのファンの期待に応えるものでした。

PSY・Sの音楽は、今日に至るまで多くの影響を与え続けており、その独自のスタイルは日本の音楽シーンにおいて重要な位置を占めています。その創造的な音楽は、一世を風靡した存在として今も愛されています。

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