シグー

シグー (CGUE)

シグーは、アニメ『機動戦士ガンダムSEED』シリーズに登場するモビルスーツ（MS）で、架空の有人式人型ロボット兵器です。この機体は、ザフトの指揮官用量産型MSとして位置づけられ、ジンの後継機として開発されました。細身の体型が特徴である一方、その優れた性能により注目されています。シグーは、劇中の序盤でクルーゼ隊の指揮官であるラウ・ル・クルーゼが搭乗し、他のシグーも背景として登場するなど、その存在感は強いものでした。続編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』でも登場し、活動を続けている様子が描かれています。

デザインと設定

シグーは、メカニックデザインを大河原邦男が担当しており、当初は航空型MSとしてデザインされていました。最初の仮称は「バビ」であり、シグーとディンのデザインが同一の画稿から分割され、最終的にシグーとして完成しました。

ジンの上位機種として、プラント・マイウス市にある兵器設計局ハインライン局で設計されました。C.E.（コズミック・イラ）70年3月15日には、その基本設計を共用した他の機体たちと一緒に発表されました。これには、空中戦用MS「ディン」、四足歩行型MS「バクゥ」、水陸両用MS「グーン」が含まれています。

機体の設計は、ジンの優れた汎用性を受け継いでいますが、スラスターの増設と出力向上により、宇宙空間での運動性が大幅に向上しています。シグーの機体色は、ラウ・ル・クルーゼのパーソナルカラーであるシルバーグレーが使用され、多くの量産機でも同様のカラーが採用されています。しかし、後に登場したゲイツにより、シグーは旧式機となり、少数生産にとどまる運命を辿ります。

武装

シグーは様々な武装で武装されており、特に以下の装備が特徴的です。

• - MMI-M7S 76mm重突撃機銃: ジンのモデルを基にしたもので、連合軍から奪取したブリッツのトリケロスとの関連もあります。
• - MA-M4 重斬刀: ジンのMA-M3の改良型で、より高い性能を誇ります。
• - M7070 28mmバルカンシステム内装防盾: シールド裏面にバルカン砲を搭載したマルチプル・ウェポンです。

また、シグー専用の機体であるクルーゼ専用シグーや、火力を強化したシグーアサルトなども登場します。

続編と関連機体

続編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』では、ザフト軍が新たなMSを開発し、シグーはジンと共に姿を消していきました。しかし、シグーの存在はアニメや漫画作品においても、様々な形で受け継がれています。例えば、ディンの設計を基にした空中戦用MSや、特殊部隊用のディンレイヴンなど、シグーとその派生機が活躍しています。

まとめ

シグーは、アニメ『機動戦士ガンダムSEED』の世界において重要な役割を果たすモビルスーツであり、そのデザインや性能は多くのファンに支持されています。後継機の登場によって少数生産に終わったものの、シグーやその関連機体は、今もなお多くの作品で語り継がれています。

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