システムソフト

株式会社システムソフトの概要

株式会社システムソフト（SystemSoft Corporation）は、東京都千代田区に本社を構えるコンピュータ関連企業です。もともとは福岡県福岡市に発祥し、福岡市中央区天神に福岡本社を設置しています。創業以来、同社はコンピュータソフトウェアの開発・移植・販売に注力してきました。

事業の起源とゲームソフトの制作

同社の事業は、主にゲームソフトの開発から始まりました。代表的な作品には『大戦略』や『天下統一』、また『エアーコンバット』やRPGの『ティル・ナ・ノーグ』などがあります。特に1980年代には、当時日本に営業拠点を持たなかったアドビやシマンテック、クラリスなどの海外ソフトウェア企業との関係を深め、彼らのソフトウェアの日本語版を制作したことで、日本国内でのDTP（デスクトップパブリッシング）の普及に寄与しました。特に創業者の樺島正博は、DTPの将来を見越した大胆な投資を行い、その結果として業界の発展に大きく貢献しました。

ハードウェアとの関連

また、システムソフトはハードウェアの独占販売権も取得しており、NEC製の8ビットパソコンに関するソフトウェアの開発も手がけました。この時期、同社はPC-8000シリーズおよびPC-9800シリーズの資料を作成し、一般向けに販売するなど、技術書の出版にも力を入れていました。特に、PC DOSとして開発された『PC DOS / New PC DOS』は、当時の64KBというメモリアドレス制限内でアプリケーションが動くよう工夫されたもので、ヒット商品となりました。これに伴い、システムソフトはをPC-8801向けゲームをFD（フロッピーディスク）で初めて供給した企業としても知られています。

業態の変革と最新動向

ただし、1990年代に入ると、海外企業が日本に拠点を持ち始めたことで、システムソフトの売上は減少。これを受けて災害対策システムの開発や設計業務に業態を転換し、ゲームソフト事業はシステムソフト・プロダクションとして分社化されました。さらに、ゲーム開発に注力するため、アルファーショックへ営業権を譲渡し、社名をシステムソフト・アルファーに変更しました。

現在の活動と展望

2005年にはアパマンショップネットワークの傘下となり、現在ではシステム設計や開発、コンサルタント業務に力を入れています。また、賃貸不動産情報サイト「APAMAN」の運営も行い、2014年には福岡を拠点とするサッカークラブ・アビスパ福岡の筆頭株主となっているなど、多岐にわたる事業展開をしております。

会社の歴史

1979年、樺島正博が株式会社システムソフト福岡を設立したことから始まる同社の歴史には、講演や技術書の出版、さらには数多くのゲームソフトのリリースなど、実に多くのエピソードが存在します。特に1980年代には、初めてのゲームソフトやユーティリティソフトを次々と世に送り出し、多くのユーザーに新たな体験を提供しました。1990年代後半から2000年代にかけては、企業としての構造改革を進め、2005年以降は新たなビジネスモデルへの転換を図っています。

このように、株式会社システムソフトは、コンピュータ関連の事業を通じて多くの歴史を積み重ねてきた企業であり、今後も新しい挑戦を続けていくことでしょう。

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