シズラー (トップをねらえ!)

シズラー

シズラーは、OVA『トップをねらえ!』およびそのDVD版の特典映像『シズラープロジェクト』に登場する架空の兵器です。これは、量産型のガンバスターとして設計されたもので、いくつかの重要な特徴を持っています。

概要

シズラーは、量産型であるため、ガンバスターのような分離合体機能を持たず、基本的に1人乗りの設計となっています。また、その装甲や機体構造はガンバスターに比べると劣るようで、特に木星内部の極限環境では圧潰の危険があるほどです。それでも、従来のマシン兵器よりもはるかに優れた性能を誇り、銀河中心への攻撃部隊の主力マシーン兵器として使用されています。

色とタイプ

シズラーには、部隊によって異なる3つのカラータイプが存在します。それはシズラー黒、白、銀であり、それぞれブラック、ホワイト、シルバーとしても知られています。このカラーリングは、亜光速の移動時にエーテル衝撃波を最小限に抑えるための光波メッキボディから来ています。しかし、それでも宇宙怪獣の近衛師団には苦戦を強いられることが多く、銀河殴り込みの戦闘ではおよそ1万機が撃破されています。

後の展開

『トップをねらえ2!』以降の世界では、シズラーは再び宇宙軍の主力マシンとしての地位を確立しました。シズラーという名前は、開発チームの幼少期に所有していた輸入高級玩具として知られるマテルの電動ミニカーに由来しています。また、黒・白・銀のカラーバリエーションは、日本でのシズラーカーの商品展開との関連性も示唆されています。

デザインと認識番号

シズラーの頭部デザインは、映画『ガメラ対大悪獣ギロン』に登場する宇宙ギャオスをモチーフにしており、この独特な外観はその存在感を際立たせています。また、開発プロジェクトの承認コードであるNCC-1701DACBEは、特典映像「シズラープロジェクト」の開発主任の声を担当した声優の大塚芳忠が演じていることに由来しています。このコードは、宇宙戦艦エンタープライズの認識番号NCC-1701を基にしたもので、歴代艦船のコードを組み合わせています。

主なパイロット

シズラーには、いくつかの著名なパイロットが存在します。シズラー黒を操作するユング・フロイト、シズラー白を担当する神田みちる、シズラー銀を操る上田ちづる、そしてシズラー黒改にはノリコ・レプリカとカズミ・レプリカが搭乗しています。特にシズラー黒改は、ガンバスターに似せた外装を施しているため、視覚的にも新たな興味を引く存在となっています。

武装

シズラーの武装は、ガンバスターと同系列のものが使用されています。具体的には、以下のような武器が搭載されています。

• - シズラービーム砲: 頭部から発射される光線兵器で、バスタービームと同様の機能を持つ。
• - シズラートマホーク: 接近戦用の戦斧で、バスタートマホークと同価値の武器。
• - シズラーランサー: RX-7の主武器であるプラズマランサーを基にした武器。
• - チェーンナックル: 鎖の先端に突起があり、相手に打ち付けて電流を流す武器。
• - バルカンブラスター: 腕部から発射される機関砲で、核弾頭を使用。
• - ジャコビニ流星アタック: 特殊な技で、ユング・フロイトのみが使用する。
• - シズラーミサイル: 指先から発射されるミサイルで、バスターミサイルのシズラー版。
• - シズラーコレダー: バスターコレダーのシズラー版で、スーパーロボット大戦シリーズでも登場します。

これらの武器は、シズラーを強力な戦闘機体として際立たせ、様々な戦局での活躍を可能にしています。

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