シテの花 -能楽師・葉賀琥太朗の咲き方-とは？意味をやさしく解説

『シテの花 -能楽師・葉賀琥太朗の咲き方-』

『シテの花 -能楽師・葉賀琥太朗の咲き方-』は、日本の漫画作品で、著者は壱原ちぐさ、監修には宝生流の二十代宗家、宝生和英が名を連ねています。この作品は、2024年10月16日に発売された『週刊少年サンデー』第47号から連載が始まったもので、壱原ちぐさにとっては前作『朱月事変』の完結から1年1か月のブランクを経ての新たな挑戦となります。

あらすじ

主人公の葉賀琥太朗は、ダンスボーカルグループDAZEのメンバーとして活躍しているが、何か物足りなさを感じていた。彼はある公演中の事故で顔に大きな傷を負い、その結果芸能界からの引退を発表することになります。しかし、亡き祖母が残してくれたチケットによって能の世界へと足を踏み入れることになり、これが彼の新たな冒険の始まりとなります。

登場キャラクター

- 葉賀琥太朗（はがこたろう）: 本作の主人公で16歳の男子高校生。赤い髪を短くカットし、周囲からは「コタ」と親しまれている。ダンスボーカルグループでは卓越したダンススキルを持ちつつも、自身は目立つことを好まない性格である。事故を契機に能の道へ進む決意を固める。

- 宝華至龍（ほうげしりゅう）: シテ方宝華流の能楽師で、宝華宗家の長男。青い髪を短く整えた市街に住む彼は、琥太朗の公演を偶然見て、その才能を認め、能の世界への招待を行う。

- Chika（チカ）: DAZEの女性メンバーで、琥太朗を支える存在。彼女は公演での事故によって琥太朗が引退を決意するきっかけを作ってしまい、悔しさを抱えている。

- 森（もり）: 宝華会の事務員で黒髪の長い女性。初対面の琥太朗に戸惑うも、彼が舞を披露するのを見て歓迎の気持ちを抱くようになる。

- 鳥羽瀬一礼（とばせかずのり）: 宝華流の能楽師で黒髪短髪の眼鏡をかけた人物。彼は琥太朗を良く思っていないが、至龍には将来的な家元として成長するよう警告する。

- 丑満泰山（うしみつたいざん）: シテ方宝華流の能楽師で、五大家の一人。琥太朗の師匠となるべく、彼の成長を見守るが、実力の向上を期待している。

- 卯ノ花璃乃（うのはなりの）: 能楽師を目指して学んでいる女子高校生。琥太朗とともに頑張り、彼に様々なアドバイスを提供する。

用語

- DAZE（デイズ）: 琥太朗が所属していたダンスボーカルグループで、活動3年を迎えていた。現在は6人で活動している。
- シテ方宝華流: 至龍らが所属する能楽の流派。
- 鳩岡八幡神社（はとおかかちまんじんじゃ）: 東京都渋谷区に位置し、宝華流の稽古場がある神社。

書誌情報

『シテの花 -能楽師・葉賀琥太朗の咲き方-』は現在までに既刊4巻が刊行されており、2025年のリリースが予定されています。

- 2025年3月18日発売、ISBN 978-4-08-893608-6
- 2025年5月16日発売、ISBN 978-4-09-854119-5
- 2025年8月18日発売、ISBN 978-4-09-854213-0
- 2025年11月18日発売、ISBN 978-4-09-854332-8

この作品を通じて、琥太朗がどのように新しい舞台で成長し、彼の人生がどのように展開していくのか、楽しみな要素が多く詰まっています。

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