シティー (カナダのテレビ局)

シティー (City)

シティー（英語：City）は、カナダの主要な民放テレビネットワークです。以前はシティーTV（CityTV）として知られていましたが、2008年以降はロジャーズ・コミュニケーションズの傘下で運営されています。

概要

シティーは、カナダの主要都市であるトロント、モントリオール、ウィニペグ、カルガリー、エドモントン、バンクーバーの都市圏に、それぞれ直営の放送局を6局展開しています。さらに、サスカチュワン州のケーブルテレビ局1局、アルバータ州とブリティッシュコロンビア州の独立系列局3局もネットワークに加わっています。

歴史

シティーの創設者は、モージズ・ズナイマーという人物です。彼はタジク・ソビエト社会主義共和国（現在のタジキスタン）の出身です。カナダ・ラジオテレビ通信委員会（CRTC）は、1971年11月25日にCITY-TVという局の免許を認可しました。そして1972年9月28日、チャンネル79（Channel Seventy-Nine Ltd.）の所有のもと、トロントのクイーンストリートのスタジオから「Citytv」というブランドで放送が開始されました。

しかし、この局は1975年に倒産してしまいます。その後、Multiple Access Ltd.（モントリオールの後のCFCFのオーナー企業）が45%の株式を取得し、1981年にはCHUM Limitedに売却されました。当時、CityTVはUHFの79チャンネルで放送されていましたが、1983年に57チャンネルに移動し、その後デジタル放送への変更に伴い44チャンネルに移行しました。

番組の特徴

シティーTVは、ニュースやローカル番組において革新的なスタイルで知られています。従来のニュース番組のようなニュースデスクは存在せず、アンカーは立ったまま、またはスツールに座ってニュースを読み上げます。また、カメラはしばしば手持ちで使用されます。

ビデオジャーナリズムのコンセプトも開発しました。これは、レポーターが自らカメラを持って取材し、ストーリーをテープに収めるというスタイルです。シティーTVでは、このスタイルで取材するレポーターをビデオグラファーと呼んでいました。他の北米のテレビ局では、レポーターが実際には一人何役もこなしていることを隠している場合もありましたが、シティーTVはビデオジャーナリズムの手法を積極的に支持していました。レポーターは家庭用ビデオカメラをセカンドカメラとして使用し、低画質の映像をあえて使用することで、どのように取材が行われたのかを視聴者に見せるという手法も取り入れていました。

関連項目

* CTVテレビジョンネットワーク

脚注

公式ウェブサイト
History of CITY-TV - カナダ通信財団

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