シドニー・ポンソン

シア・シドニー・アルトン・ポンソン（Sir Sidney Alton Ponson, 1976年11月2日 - ）は、オランダ領アンティルのアルバ島出身の元プロ野球選手。右投右打の投手として、メジャーリーグで活躍しました。

プロ入りとメジャーデビュー

1993年8月、ボルチモア・オリオールズと契約しプロ入り。1998年4月17日にオリオールズでメジャーデビューを果たしました。

移籍と活躍

2003年7月には、サンフランシスコ・ジャイアンツへ移籍。その後、2004年に古巣オリオールズへFA移籍で復帰しますが、2005年に解雇。セントルイス・カージナルス、ニューヨーク・ヤンキース、ミネソタ・ツインズ、テキサス・レンジャーズなど、多くの球団を渡り歩きました。

2008年には、再びヤンキースとマイナー契約を結んでいます。

WBCオランダ代表としての活躍

2009年のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）では、オランダ代表のエースとして選出。1次ラウンド初戦のドミニカ共和国戦で勝利投手となり、2次ラウンド初戦のベネズエラ戦でも好投を見せました。WBCでの活躍が評価され、カンザスシティ・ロイヤルズとマイナー契約。同年4月にはメジャー復帰を果たしましたが、同年8月に戦力外となりました。

人物像

ポンソンは、その才能とは裏腹に、素行面での問題を抱えていたことでも知られています。オリオールズからジャイアンツへの移籍は、好成績を残した一方で高額な長期契約を要求したことが背景にありました。しかし、チームがポンソンを放出した理由として、日頃の練習態度の悪さや体重管理の甘さが指摘されています。体重は2002年の101キロから、2004年には119キロまで増加しており、自己管理の甘さが窺えます。

また、2004年には故郷アルバ島のビーチで、水上スクーターで遊んでいた際に近くにいた裁判官に水をかけ、注意されると逆上して暴行を加え逮捕されるという事件を起こしています。

飲酒運転も繰り返しており、2004年1月、2004年9月、2005年8月と3度逮捕。3度目の逮捕時には禁固5日間と罰金500ドルの実刑判決を受けています。

詳細情報

背番号
43 (1998年 - 2005年)
13 (2006年)
24 (2006年)
19 (2007年)
35 (2008年)
57 (2008年)
47 (2008年 - 2009年)
代表歴
2009 ワールド・ベースボール・クラシック・オランダ代表

シア・シドニー・アルトン・ポンソンは、その才能と破天荒なキャラクターで、多くのファンを魅了した一方で、数々の問題も起こした波乱万丈な野球人生を送った選手でした。

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