シネロマン池袋

シネロマン池袋

シネロマン池袋は、日本の映画文化の一角を担う、東京都豊島区西池袋に所在する映画館です。

概略

この劇場は、1974年に池袋駅北口エリアに「池袋北口にっかつ劇場」としてその歴史をスタートさせました。当時の運営は日活による直営でした。劇場の敷地は、かつて著名なキャバレーであった「ラテンクォーター池袋店」の跡地に位置しており、その名残として、スクリーン前の照明ブースや、舞台へ続く螺旋階段など、当時の建築様式や設備の一部が現在も残されています。

日活の事業方針転換に伴い、1988年には館名が「ロッポニカ池袋」へと変更されました。これは日活が展開していた「ロッポニカ」という新たな路線に沿ったものでした。ロッポニカ路線が終了した後も、劇場は「ロッポニカ池袋」の名称を維持しつつ、アート系やインディペンデント系の作品を中心に扱うミニシアターとして運営されました。そして1990年、館名が現在の「シネロマン池袋」に改められるとともに、上映作品のラインナップも成人映画専門へと変更されました。

長らく日活が劇場の運営に関わってきましたが、2008年4月をもって劇場は日活の手を離れ、以降は酒井コーポレーションが運営を担っています。

上映システム

シネロマン池袋の大きな特徴の一つは、その独特な上映システムです。原則として週ごとに上映プログラムが更新され、一度に3本の作品がまとめて上映される週替わり3本立て形式を採用しています。上映される作品は、主に成人映画を製作・配給する特定の映画会社によって区分され、エクセス（新日本映像）とロマンポルノの組み合わせ、新東宝、オーピー（大蔵映画）といった区分ごとにローテーションが組まれています。これにより、特定のレーベルやスタイルの作品をまとめて鑑賞できる機会を提供しています。

劇場情報

座席数: 152席
所在地: 東京都豊島区西池袋1-29-2 地得ビルB1

シネロマン池袋は、その歴史的背景と成人映画専門という特色、そして週替わり3本立てという独自の上映スタイルによって、日本の映画館の中でも異彩を放つ存在です。池袋の地で長く映画ファンに親しまれています。

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