シピィ

シピィ (SIPY) の概要

福井県越前市新町に位置するシピィは、ロイヤル総合開発が運営するショッピングセンターです。1988年に武生商業開発による前身の「cipy」が誕生し、最盛期には55店舗が入居する地元主導型の商業施設として親しまれていました。2011年に経営破綻を経験した後、2012年に再開業を果たしました。新たな核テナントとして、大黒天物産が運営するスーパーマーケット「ラ・ムー」がオープンし、再スタートを切りました。

再開業と改装

シピィは、2012年5月23日にロイヤル総合開発により再開業し、改装に投資した額は10億円以上に及びました。再オープン時には、44のテナントが出店し、以前の施設で営業していた24店舗も再度参入しました。テナント数は66から52に減ったものの、通路や休憩施設が拡充され、利用しやすい環境が整備されました。アクセスの便や周辺の「シピィタウン」も含めて、お客様にとって魅力的な滞在空間が提供されています。

また、2012年9月28日には、新たにフードコートがオープンし、飲食店も豊富に扱われるようになりました。このことにより、全体で専門店が52店舗に達し、シピィはほぼ全館が利用される形となりました。その結果、再開業初年度の売上高は約80億円、来場者数は150万人を見込むことができました。

歴史の変遷

cipy の時代

当初のcipyは、武生市の経済界の有力者たちによって設立された武生商業開発が運営し、1988年に開業しました。開業当初から近隣への飲食店や衣料品店の誘致を進め、1999年には店舗面積を増やすなど成長を続けました。しかし、他のショッピングセンターとの競争や経済情勢の変化に伴い、売上が減少し、2009年には経営破綻の道を歩むこととなりました。

経営破綻から再生への道

武生商業開発の経営陣が退陣し、業務が他社へ引き継がれる中で、専門店会との協力による自主営業が続けられましたが、最終的にはテナントの多くが撤退する事態となりました。2010年に民事再生法の適用を申請後、経営再建を図るも難航し、最終的には新たな運営主体であるロイヤル総合開発のもとで再度の改修工事が実施されることになります。

新たなスタート

2012年に新たに生まれ変わったシピィは、低価格が魅力のラ・ムーを核になり、買い物・冗談を楽しむ多様な店舗が揃っています。名称も以前のcipyから「S I Palace Yard」、略称「SIPY」に変更され、地域の人々に親しみを持たれる存在となっています。また、シピィ周辺には「シピィタウン」と呼ばれる商業エリアも整備され、ホームセンターや飲食店が多彩に揃い、地域活性化の中心となっています。

アクセスと展望

シピィへのアクセスは良好で、地域住民や観光客にとって便利な場所に位置しています。多様な店舗が揃い、定期的に開催されるイベントなども地域の魅力を高めており、今後のさらなる発展が期待されています。これからのシピィに注目し、ぜひ訪れてみてください。

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