シャウト・アット・ザ・デヴィル

モトリー・クルーの2枚目のアルバム『シャウト・アット・ザ・デヴィル』は、1983年にリリースされ、彼らの初期の音楽性を確立した重要な作品として知られています。

このアルバムからは、「ルックス・ザット・キル」や「恋をするには若すぎる」がシングルカットされ、MTVを中心に人気を博しました。特に「ルックス・ザット・キル」は、その印象的なギターリフとグラムメタルなルックスで、モトリー・クルーの代表曲の一つとなりました。また、アルバムのタイトル曲である「シャウト・アット・ザ・デヴィル」や「レッド・ホット」は、ライブでの定番曲として、長年にわたりファンに愛されています。さらに、ビートルズのカバー「ヘルター・スケルター」を収録している点も、音楽的な幅広さを示しています。

オリジナルアルバムのジャケットは、黒地に赤い逆五芒星が描かれたものでしたが、そのイメージから「悪魔主義者」であるとの批判を受けました。そのため、CD化の際にはメンバー4人の写真に差し替えられるという経緯があります。しかし、このジャケットデザインも、アルバムの持つアングラな魅力を象徴するものとして、一部のファンからは支持されています。

1998年と2003年のレーベル移籍の際には、ボーナストラックやエンハンスド・ビデオトラックが追加収録され、アルバムの価値を高めています。そして、2023年10月27日には、アルバム発売40周年を記念したスーパーデラックスエディションがリリースされました。この記念盤には、アルバム本編の新規リマスター音源の他、デモ音源集『Shout At The Demos & Rarities』、そして「Too Young To Fall In Love」と「Looks That Kill」の7インチアナログシングルなどが同梱され、ファンにとっては垂涎のコレクターズアイテムとなっています。

『シャウト・アット・ザ・デヴィル』は、モトリー・クルーの初期の勢いと、彼らの音楽的な才能が凝縮された作品であり、グラムメタル、LAメタルを代表するアルバムの一つとして、音楽史にその名を刻んでいます。

収録曲
1. イン・ザ・ビギニング - In The Beginning
2. シャウト・アット・ザ・デヴィル - Shout At The Devil
3. ルックス・ザット・キル - Looks That Kill
4. バスタード - Bastard
5. 聖なる野獣 - God Bless The Children Of The Beast
6. ヘルター・スケルター - Helter-Skelter
7. レッド・ホット - Red Hot
8. 恋をするには若すぎる - Too Young To Fall In Love
9. ノッケン・デッド、キッド - Knock'em Dead,Kid
10. テン・セコンズ・トゥ・ラヴ - Ten Seconds To Love
11. デインジャー - Danger
12. シャウト・アット・ザ・デヴィル（デモ） - Shout At The Devil (Demo) ＊ボーナストラック
13. ルックス・ザット・キル（デモ） - Looks That Kill (Demo) ＊ボーナストラック
14. ホッター・ザン・ヘル（デモ） - Hotter Than Hell (Demo) ＊ボーナストラック
15. アイ・ウィル・サヴァイヴ - I Will Survive ＊ボーナストラック
16. 恋をするには若すぎる（デモ） - Too Young To Fall In Love (Demo) ＊ボーナストラック

参加ミュージシャン
ヴィンス・ニール (Vince Neil) - ボーカル
ミック・マーズ (Mick Mars) - ギター
ニッキー・シックス (Nikki Sixx) - ベース
トミー・リー (Tommy Lee) - ドラム

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