シャク属

シャク属（学名：Anthriscus）は、セリ科に属する植物のグループです。和名では「杓属」と表記されます。

特徴

シャク属の植物は、一年草、越年草、または多年草として存在します。茎は上部で枝分かれし、葉は柄のある羽状複葉を形成します。花は複散形花序をなし、その下の総苞片はほとんど存在しません。小花序の下にある小総苞片は下向きに反り返ります。萼筒の先にある萼歯片はなく、花弁は通常5枚で白色をしています。花序の周辺に位置する花の外側の2枚の花弁は、他の花弁よりも大きくなる傾向があります。果実は卵形から線形で、先端に向かって細くなります。表面は無毛であるか、または刺毛やこぶ状の突起が見られます。分果の隆条はあまり発達せず、油管もありません。

分布

シャク属の植物は、旧世界に約20種が知られています。日本国内には、以下の種が分布しています。

シャク (Anthriscus sylvestris subsp. sylvestris)
オニジャク (Anthriscus sylvestris subsp. nemorosa)

その他の種

上記以外にも、シャク属には以下のような種が存在します。

Anthriscus abortiva
Anthriscus caucalis
チャービル (Anthriscus cerefolium)：ハーブとして知られています。
Anthriscus neglecta
Anthriscus nemorosa
Anthriscus nitida
Anthriscus sativa
Anthriscus tuberculata
ノハラジャク (Anthriscus vulgaris)

参考文献

佐竹義輔・大井次三郎・北村四郎他編『日本の野生植物 草本Ⅱ 離弁花類』（1982年）平凡社
* 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」（YList）

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