シャフリ・ホドロFC

シャフリ・ホドロFC：古都マシュハドを拠点とするイランのサッカークラブ

シャフリ・ホドロ・フットボールクラブは、イランのラザヴィー・ホラーサーン州マシュハドを本拠地とするサッカークラブです。ペルシアン・ガルフ・プロリーグに所属し、2013年にパディーデFCとして設立されました。本記事では、その前身であるメス・サルチェシュメ時代からの歴史、ホームスタジアム、所属選手について解説します。

メス・サルチェシュメ時代：クラブの黎明期

1998年、ケルマーン最大の銅生産量を誇るサルチェシュメ鉱山を所有する会社を母体として、メス・ケルマーンFCなどのクラブと共に設立されました。設立から数年間で2度の昇格を果たすなど、目覚ましい成功を収めました。

2008-09シーズンにはリーグ2で優勝し、アーザーデガーン・リーグ（2部リーグ）への昇格を果たします。2009-10シーズンは5位に終わりましたが、翌2010-11シーズンにはグループBで優勝し、悲願のペルシアン・ガルフ・プロリーグへの初昇格を決めました。しかし、翌年は最下位となり1年で降格。翌年のアーザーデガーン・リーグでは昇格プレーオフに敗れ、再び1部リーグへの挑戦は叶いませんでした。

パディーデ時代：マシュハドへの移転と躍進

2012-13シーズン終了後、メスはプロサッカークラブの運営継続を断念。2013年7月、クラブの運営権はレストランや建設業を手がけるパディーデ・シャンディーズに売却されました。新たなオーナーはクラブの拠点をケルマーンからマシュハドに移し、アクバル・ミサギヤンを監督に招聘しました。パディーデは翌シーズン、見事にペルシアン・ガルフ・プロリーグへの昇格を果たします。

その後、レザ・エナヤティやミラン・ヨヴァノヴィッチといった実力派選手を獲得し、2014-15シーズンのハズフィー・カップでは準決勝に進出しました。しかし、準決勝ではナフト・テヘランとの激戦の末、PK戦で惜しくも敗れました。

シャフリ・ホドロ時代：ACLへの挑戦

2018-19シーズン、クラブは4位という好成績を収め、「シャフリ・ホドロFC」としてAFCチャンピオンズリーグ2020プレーオフ2回戦への出場権を獲得しました。プレーオフラウンドでは、アブドゥッラー・ビン・ハリーファ・スタジアムで行われたアル・スィーリーヤ（カタール）との試合でスコアレスドローとなり、PK戦の末5-4で勝利。クラブ史上初めてグループステージへの進出を決めました。この進出により、シャフリ・ホドロFCはイランから13番目のACLグループステージ進出クラブとなりました。

イマーム・レザー・スタジアム：ホームスタジアム

現在の本拠地は、マシュハドにあるイマーム・レザー・スタジアムです。27,700人を収容可能なこのスタジアムは、2,000ヘクタールもの広大なAQRスポーツコンプレックスの東側に位置し、5.4ヘクタールの面積を誇ります。スタジアムの他に、テニス、バスケットボール、バレーボールアリーナ、スイミングプールなど、様々なスポーツ施設が併設されています。また、複合施設内には円形劇場、会議ホール、食堂、博物館、コーチングクラスなども設けられています。

所属選手

2020年9月1日現在の所属選手については、クラブの公式ウェブサイトや関連情報を参照してください。

シャフリ・ホドロFCは、その歴史の中で様々な困難を乗り越え、イランサッカー界において重要な存在となっています。今後の活躍にも注目が集まります。

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