シャントソー

シャントソー：ロワール川を見下ろす歴史的な村落

シャントソーは、フランス、ペイ・ド・ラ・ロワール地域圏、メーヌ＝エ＝ロワール県に存在したコミューンです。モージュ地方北部に位置し、ロワール川左岸にあります。アンスニの南西9km、ナントの東25km、アンジェの西50kmに位置し、周囲をロワール＝アトランティック県の複数のコミューンと接しています。

地理的特徴

シャントソーの町は、ロワール川を数十メートルの高さから見下ろす小さな村落といった趣があります。2010年のINSEEの順位表によれば、シャントソーはナント都市圏の一部です。

歴史

シャントソー（かつてはシャトーソーと表記）は、百年戦争時代にはフランス側の重要な要塞でした。高さ70mの岩の露頭に位置し、ロワール川を見下ろすその要塞は、イングランドと同盟するブルターニュ公国に対峙していました。アンシャン・レジーム時代、シャントソーはブルターニュとアンジューの辺境地帯にあり、ナント司教座に含まれていました。

古代

シャントソーの歴史は石器時代にまで遡ります。発掘された石器は、この地が古くから人々に利用されていたことを物語っています。トゥールのマルティヌスによれば、8ヘクタールの面積を持つオッピドゥム、Castrum Sellenseに人々が定住していました。低地のポルテュス港では、商品の輸送が行われていました。

560年頃、アウストラピウス公は、ポワティエ大司教区から分離され、シャントソーで司教に任じられました。8世紀には、ピピン3世が妻ベルトラードとともにシャントソーに滞在し、バグダッドのカリフ・アルマンソールの大使を迎えたと伝えられています。

942年までシャントソーはポワトゥーの一部でしたが、その後ブルターニュ公アラン・バルブトルトのものとなりました。アランの死後、未亡人がアンジュー伯と再婚したため、シャントソーは政治的対立の火種となります。しかし、教区はナント司教区に依存したままでした。988年、アンジュー伯フルク・ネラはシャントソー要塞の建設を承認し、通行料を課すようになりました。30ヘクタールの面積を持ち、全体が城壁に囲まれた要塞は、3つの部分から構成されていました。

中世

中世の3世紀の間、シャントソーは9回も包囲されました。1141年にはアンジュー伯ジョフロワ5世、1173年にはヘンリー2世が包囲しています。1224年には、ブルターニュ公ピエール・モークレールがルイ8世より、シャントソー男爵領に依存する教区であったラ・ルモーディエールの土地を提供されました。聖王ルイは1230年と1234年に攻撃し、王太后ブランシュ・ド・カスティーユと若い妃マルグリット・ド・プロヴァンスを伴い、2度滞在しました。

1341年から1365年まで続いたブルターニュ継承戦争では、公爵位をめぐってパンティエーヴル家とモンフォール家が争いました。オーレーの戦いとゲランド条約の後、ジャン・ド・モンフォールが唯一の正当な公と認められました。1367年2月4日、シャルル5世は、ブルターニュ公にシャントソーを割譲した交換に、ルーダンをアンジュー公に付与しました。1387年、シャントソーはアンジュー公領に戻りました。ジャンヌ・ド・パンティエーヴルにかつて保証された年金のため、ブルターニュ公はシャントソーを割譲したのです。

1420年2月、ジャン1世・ド・シャティヨンの未亡人マルグリット・ド・クリッソン（シャントソー領主）は、息子オリヴィエ・ド・ブロワをブルターニュ公にしようと、ジャン5世を待ち伏せして身柄を拘束、城のダンジョン部分に幽閉しました。しかし7月、城を包囲したブルターニュ貴族と同盟者イングランド軍によってジャン5世は解放されました。公は囲い地の中に建物を再建することを禁じ、住民たちは城内を一掃するまで3日間外に出されました。ナント住民には美しい城を破壊するために10年間税金が課せられました。ジャン5世は自らの牢獄となっていた城壁から基礎に至るまで剥ぎ取ることを望んだのです。

中世末期からヴァンデ戦争まで

シャントソーは政治的役割を終え、町の門に新たな町が再建されました。領主権は大コンデの手に渡るかと見られましたが、実現せず、ナント伯領に加えられました。フランス革命中、住民の男性の2/3がシャルル・ド・ボンシャンの命令に従ってヴァンデ戦争に参加しました。1794年には地獄部隊が3度遠征し、多くの住民が殺害され、教会や住宅が焼き払われました。

19世紀から20世紀

1830年にコンデ公家が断絶すると、コンデ公家の財産はルイ・フィリップの四男アンリ・ドルレアンが相続しました。

第一次世界大戦では、多くの住民が戦死しました。第二次世界大戦でも犠牲者が出ています。

2014年、自治体間連合に加盟する全てのコミューンが合併して新たにコミューン・ヌーヴェルとなる案が浮上し、2015年に可決されました。新しいコミューンの名はオレ＝ダンジュー（Orée-d'Anjou）です。

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