シャンパン・カクテル

シャンパン・カクテル

シャンパン・カクテルは、その名の通りシャンパンをベースとしたカクテルです。映画『カサブランカ』に登場し、一躍有名になりました。

概要

シャンパン・カクテルは、20世紀初頭にはレシピが確立されていたと考えられています。1855年にはパナマでその存在が確認されていますが、正確な発祥や考案者については明らかになっていません。バーテンダーのジェリー・トーマスが1862年に著した『The Bartender's Guide』には、シャンパン・カクテルのレシピが掲載されています。

映画『カサブランカ』では、ハンフリー・ボガート演じるリック・ブレインが、イングリッド・バーグマン演じるイルザ・ラントを見つめながら「君の瞳に乾杯」と述べてシャンパン・カクテルを飲むシーンが印象的で、このカクテルが広く知られるきっかけとなりました。

角砂糖がゆっくりと溶けていくことで生まれる味の変化と、角砂糖から立ち上る繊細な泡が、シャンパン・カクテルの大きな魅力です。

レシピ例

以下に、国際バーテンダー協会（IBA）によるシャンパン・カクテルのレシピをご紹介します。ただし、コニャックを使用しないレシピも存在します。

材料

シャンパン - 90ml
コニャック - 10ml（または省略）
アンゴスチュラ・ビターズ - 2ダッシュ
角砂糖 - 1個

作り方

1. 大型のシャンパン・グラスに角砂糖を入れ、アンゴスチュラ・ビターズを角砂糖に染み込ませます。
2. グラスにコニャックを加えます（レシピによる）。
3. シャンパンを静かに注ぎます。
4. お好みで、グラン・マルニエを数滴加えることもあります。
5. オレンジのゼストやマラスキーノ・チェリーなどを飾れば、見た目も華やかになります。

角砂糖の代わりにシュガーシロップを使用することも可能ですが、その場合、角砂糖が溶ける際に生まれる繊細な泡を楽しむことはできません。

シャンパン・カクテルは、特別な日の乾杯にふさわしい、エレガントで美しいカクテルと言えるでしょう。

もう一度検索