シャン・ド・マルス＝トゥール・エッフェル駅

シャン・ド・マルス＝トゥール・エッフェル駅

シャン・ド・マルス＝トゥール・エッフェル駅（Gare du Champ de Mars - Tour Eiffel）は、フランス・パリの15区に所在するフランス国鉄のRER C線に属する鉄道駅です。この駅は、セーヌ川に隣接し、エッフェル塔やシャン・ド・マルス公園の近くに位置しています。駅名はこれらの名所にちなんでいます。

歴史的背景

シャン・ド・マルス広場は、数度にわたって国際博覧会の会場となっており、1867年から1937年の間に計5回もの万博が開催されました。その際、シャン・ド・マルス駅は重要な観客輸送の拠点とされました。

1867年の万博と初代駅

1867年の万博に合わせ、プティト・サンチュールからシャン・ド・マルスまでの線路と駅が設置されました。この初期の駅は、当時の位置よりも南東にあり、万博会場と向き合う位置に建てられましたが、万博終了後には閉鎖され、その後しばらくの間は利用されませんでした。

1878年の再開

1878年に再び万博が開催され、このタイミングで駅は再開業しました。新たな駅は旅客用のホームや留置線を備え、ジュスト・リシュの設計による駅舎が建てられました。この駅舎は赤煉瓦とガラス張りで、豊かな装飾が施されていました。

1900年の改築

1900年に新たに路線が開業し、シャン・ド・マルスはその中間駅として機能するようになりました。この時期には頭端式ホームが増設され、多くの旅客が利用し、万博に訪れる人々のために活用されました。しかし、その後の万博終了に伴い、利用方針が変更され、廃止される区間も発生しました。

RERへの移行

1979年には新たにアンヴァリッド駅とオルセー駅を結ぶ連絡線が開業し、シャン・ド・マルス＝トゥール・エッフェル駅はRER C線の駅として生まれ変わりました。さらに1988年にはルーエレ橋経由の路線が復活し、ヴェルサイユ方面とポントワーズ方面への接続が可能となりました。

駅構造と周辺

駅は、相対式ホームが2面2線設置されており、その間に留置線が1本存在します。駅の上部は歩道に覆われており、地下駅のように感じられます。エッフェル塔とシャン・ド・マルス公園は駅のすぐ東側に広がっており、観光客にとって非常に便利な立地となっています。また、南側にはキョート広場とパリ日本文化会館があり、さらにメトロのビラケム駅も近くに位置しています。

まとめ

シャン・ド・マルス＝トゥール・エッフェル駅は、パリの重要な交通機関の一つとして観光地にも直結しており、その歴史の中で多くの人々に利用されてきました。駅自体の魅力だけでなく、周辺の観光名所や歴史的背景も相まって、多くの利用者を惹き付ける存在となっています。

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