シャープ (記号)

シャープ（♯）とは

シャープ（sharp）は、音楽の楽譜で使用される変化記号の一つで、嬰記号（えいきごう）とも呼ばれます。五線譜上で音符の右側に付加され、その音を半音上げることを指示します。記号の形状は、左右の縦棒が平行で、左側の縦棒の右上から右側の縦棒に斜線が交差する形をしています。この斜線は平行に描かれ、通常は縦線よりも太く表現されます。これは、五線譜の横線と区別しやすくするためです。

シャープは、イタリア語では「ディエジス (diesis)」、フランス語では「ディエズ (dièse)」、ドイツ語では「クロイツ (Kreuz)」と呼ばれています。

シャープの形状

シャープの記号は、以下の特徴を持ちます。

左右の縦棒は平行に描かれる。
左の縦線の右上に右の縦線が来るように配置される。
交差する斜線は、左右の縦線を横切るように描かれ、平行である。
斜線は、左右にずらさず同じ位置に配置される。
一般的に斜線は縦線よりも太く描かれる。

この形状は、五線譜の横線と誤認しないように、斜線で表記する工夫がされています。

ダブルシャープ（𝄪）とトリプルシャープ

ダブルシャープ（重嬰記号）は、「×」のような記号で表され、音を半音上げた状態から、さらに半音上げることを意味します。つまり、元の音から全音上げる効果があります。

さらに、シャープを3つ重ねたトリプルシャープという記号も存在し、これは元の音を全音半上げることを意味します。トリプルシャープは、シャルル＝ヴァランタン・アルカンの楽曲『四つの時代』の第2楽章などで見られます。

しかし、一般的にトリプルシャープ以上を使用する状況は稀であり、別の表記方法を用いる方が適切です。3つ以上のシャープが必要な場合は、その表記の妥当性を検討する必要があります。

シャープが用いられる固有名詞

音楽記号のシャープとは別に、記号「#」が用いられる分野もあります。以下はその例です。

C# - [プログラミング言語]]。発音は「シー・シャープ」ですが、記号は[[番号記号]で表記されます。
F# - [プログラミング言語]]。発音は「エフ・シャープ」ですが、記号は[[番号記号]で表記されます。
J# - [プログラミング言語]]。発音は「ジェイ・シャープ」ですが、記号は[[番号記号]で表記されます。
sharp ♯ - ねごとの楽曲名。

関連記号

フラット (♭) - 音を半音下げる変化記号。
* ナチュラル (♮) - シャープやフラットによって変化した音を元の高さに戻す変化記号。




このように、シャープは音楽における基本的な記号であり、音の高さを正確に表現するために重要な役割を果たしています。

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