シャーマン・オバンドー

シャーマン・オマール・オバンドー・ガイノル

シャーマン・オバンドーは、1970年1月23日にパナマのボカス・デル・トロ県チャンギノラに生まれた元プロ野球選手で、主に外野手や指名打者として活躍しました。右投右打で、プロキャリアの中で特に日本での成功が際立っています。

経歴の概要

オバンドーは1987年にニューヨーク・ヤンキースに入団し、メジャーリーグでのキャリアをスタートさせました。1993年にはボルチモア・オリオールズでメジャー初昇格を果たし、その後モントリオール・エクスポズに移籍し、1996年から1999年まではメキシカンリーグでプレーしました。

1999年には、日本の北海道日本ハムファイターズに入団し、急遽ナイジェル・ウィルソンの穴を埋める形でチームに加わります。ここでの彼の成績は素晴らしく、打率.306、本塁打20本、打点62を記録しました。彼の存在は日本のプロ野球界において非常に大きなものでした。

日本での成功

2000年シーズンには、わずか30試合の欠場にもかかわらず、パ・リーグでイチローに次ぐ2位の打率.332を記録し、本塁打30本、打点101を達成します。この年、彼はベストナインにも選出され、長打率ではリーグ1位を誇りました。

しかし、2001年には自打球による骨折や胸椎椎間板症に苦しみ、52試合の出場に留まります。それでも、本塁打15本、打点51を挙げ、復帰を目指しました。

2002年には自己最多の118試合に出場し、26本の本塁打を記録。打率は膝の怪我の影響で.263でしたが、力強い打席を保ち続けました。残念ながらこの年限りで日本ハムを退団することとなりました。

再来日と以降の活動

2004年、オバンドーは自らの意思で日本に戻り、日本ハムに再加入します。この当時、チームは打線の強化を急いでおり、オバンドーは契約を果たしました。彼は「現役の最後は、大好きな日本ハムで終わりたい」と述べ、見事な活躍でチームをAクラスに押し上げ、プレーオフ進出に貢献します。

しかし、2005年のシーズン途中に打撃不振で解雇されることとなりました。その後、2006年には第1回WBCのパナマ代表に選ばれ、5番・指名打者として出場しましたが、チームは予選で敗退しました。

表彰と記録

オバンドーは、日本プロ野球界でベストナインに選出されたことがあり、特に2000年のシーズンでは月間MVPも受賞しています。また、彼の通算成績には、初出場からの多くの記録が残されています。特に、東京ドームで11回も看板直撃の本塁打を放ったことから、彼の愛称は「看板男」と呼ばれるようになりました。

愛称とファンとの関係

ファンからは「夏男」とも呼ばれる存在が知られ、7月に入ると彼の調子が上がることが多かったため、多くの支持を受けていました。また、日本での復帰時には同僚のセギノールから「オバ様」と親しみを込めて呼ばれるようになりました。彼はそのユーモアある姿勢で多くのファンに愛されました。

まとめ

シャーマン・オバンドーは、メジャーリーグや日本プロ野球で数多くの記録を打ち立て、多くのファンに愛された選手です。彼のキャリアは常に挑戦に満ちており、その姿勢は多くの後進の選手たちにとっても良い教訓となるでしょう。

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