シャーロットタウン

シャーロットタウンは、カナダのプリンスエドワードアイランド州の州都であり、同州の政治、経済、文化の中心地です。2021年の国勢調査によると、市内の人口は38,809人、都市圏人口は78,858人で、プリンスエドワードアイランド州の人口の半分以上がこの都市圏に住んでいます。

地名の由来

シャーロットタウンという地名は、イギリス国王ジョージ3世の王妃であるシャーロットにちなんで名付けられました。この名前は、街の歴史とイギリスとの深いつながりを象徴しています。

地理と気候

シャーロットタウンは、亜寒帯湿潤気候または湿潤大陸性気候（Dfb）に属しています。セントローレンス湾の海洋性気候の影響を受けるため、冬の寒さは内陸部ほど厳しくはありませんが、降雪量が多く、厳しい寒さとなることもあります。夏は比較的温暖で過ごしやすく、観光に適した季節です。

歴史

シャーロットタウンの歴史は、1720年にルイブール要塞から来たフランス人兵士が現在のシャーロットタウンの対岸に入植したことに始まります。その後、アカディア人を運ぶ港として利用されましたが、ジョージ王戦争でイギリスに占領されました。その後、フランスが一時的に奪還しましたが、フレンチ・インディアン戦争で再びイギリスに支配され、アカディア人は追放されました。イギリスは湾の防衛を固めるため、新たな要塞を築きました。

1764年にはクイーンズ郡の政庁が置かれ、1768年から街路や広場の建設が始まりました。アメリカ独立戦争中は、マサチューセッツからの私掠船による攻撃を受け、街は荒廃しました。1798年には、セント・ジョン島と呼ばれていた島が、北アメリカの総指揮官であったケント公エドワードにちなんでプリンスエドワード島と改名されました。1805年には、駐留軍が海岸線の西に港を守る要塞を建設しました。1843年から4年を費やして建てられた新しい政庁舎は、現在も州議事堂として使用されており、カナダで2番目に古い議事堂です。1855年には市制が施行され、当時の人口は6,500人でした。

1864年には、この政庁舎を舞台に、カナダ連邦結成に向けたシャーロットタウン会議が開催されました。1873年には、プリンスエドワード島はカナダ連邦に加盟しました。19世紀には、シャーロットタウンは漁業だけでなく、造船業や木材業でも栄えましたが、19世紀後半には造船業は衰退しました。しかし、サマーサイドとの間にプリンスエドワードアイランド鉄道が開通し、島内の経済の中心として発展しました。

対外関係

シャーロットタウンは、日本の芦別市と姉妹都市提携を結んでいます。この提携は1993年7月に締結されました。

交通

シャーロットタウンにはシャーロットタウン空港（YYG）があり、空の便を利用することができます。市内交通は、シャーロットタウン・トランジットが運営しています。

観光

シャーロットタウンは、カナダ東部を代表する観光地の1つであり、カナダ国内だけでなく、アメリカ北東部からも多くの観光客が訪れます。主な観光スポットとしては、以下のものがあります。

プロビンス・ハウス（Province House）: カナダ連邦結成に向けたシャーロットタウン会議が開催された歴史的な建物です。
ファウンダーズ・ホール（Founders Hall）: プリンスエドワード島の歴史や文化を紹介する博物館です。
コンフェデレーション・センター（Confederation Centre）: 劇場やギャラリー、博物館などがあり、文化活動の中心となっています。
赤毛のアン (ミュージカル): コンフェデレーション・センターで上演される人気のミュージカルです。

シャーロットタウンは、歴史的な建造物や美しい自然、文化的な施設など、多くの魅力を持つ都市です。観光客は、歴史を学びながら、美しい景色や文化に触れることができます。

関連項目

シャーロットタウン会議

外部リンク

シャーロットタウン市公式サイト（英語）
* シャーロットタウン市観光局公式サイト（英語）

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