シュウ刊ゆず 〜ふたりで録っちゃいました〜

シュウ刊ゆず～ふたりで録っちゃいました～：デビュー10周年記念の特別な企画

2007年、デビュー10周年という節目を迎えたゆずは、特別な企画として『シュウ刊ゆず～ふたりで録っちゃいました～』をスタートさせました。これは、10週連続で配信限定シングルをリリースするという、当時としては画期的な試みでした。

この企画の大きな特徴は、ゆずが新たに建設したプライベートスタジオ「SAKURA STUDIO」で、過去の楽曲をセルフカバーしている点です。アレンジは一切排除し、アコースティックギターやピアノを中心としたシンプルな演奏で、楽曲本来の魅力を再発見できるような構成となっています。いわば、ゆずの音楽の原点回帰とも言うべき試みと言えるでしょう。

配信は、ゆずの公式モバイルサイト「ゆずMobile」を独占で行われました。デジタル配信が一般的になりつつあった時代ではありましたが、当時としてはまだ珍しい手法と言えるでしょう。さらに、北川悠仁による手書きのジャケットと歌詞カード、そして岩沢厚治による手書きのメッセージという、ファンにとっては何より嬉しい、貴重な限定コンテンツも提供されました。これらのコンテンツは、配信された楽曲への想いや制作過程への想いを垣間見ることができ、ファンにとって特別なアイテムとなりました。

配信された楽曲は、ゆずの代表曲から、隠れた名曲まで幅広くセレクトされています。シングル曲からアルバム収録曲まで、ゆずの歴史を彩ってきた楽曲が、この企画を通して改めてスポットライトを浴びることとなりました。配信された楽曲は、まさにゆずの音楽遍歴を凝縮したような選曲と言えるでしょう。

この企画は、単なる楽曲配信という枠を超えて、ゆずとファンの距離をより一層縮める役割を果たしたと言えるでしょう。手書きのメッセージや、プライベートスタジオでのレコーディングという、アーティストの個性が強く反映された企画は、他のアーティストには真似できない、ゆずならではの試みでした。

また、『シュウ刊ゆず～FUTATABI～』と題された再配信では、レコチョクなどでも楽曲が配信され、より多くのファンがゆずの音楽に触れる機会を得ることとなりました。この配信を通して、過去の楽曲が新たな形で蘇り、改めて多くの人に愛される楽曲となったのです。

以下に、10週にわたって配信された楽曲のリストを示します。

配信楽曲リスト

第1週：贈る詩（1stシングル「夏色」カップリング曲）
第2週：ダスティンホフマン（7thアルバム『リボン』収録）
第3週：GO★GO!!サウナ（4thアルバム『ユズモア』収録）
第4週：シュミのハバ（20thシングル）
第5週：1（6thアルバム『1～ONE～』収録）
第6週：桜木町（20thシングル）
第7週：言えずのアイ・ライク・ユー（5thアルバム『すみれ』収録）
第8週：ねこじゃらし（1stアルバム『ゆず一家』収録）
第9週：栄光の架橋 at 伊勢佐木町路上前（21stシングル）
第10週：する～ 2007（インディーズアルバム『ゆずの素』収録）

『シュウ刊ゆず～ふたりで録っちゃいました～』は、ゆずの音楽性と、ファンへの想いが凝縮された、まさに10周年を記念するのにふさわしい、特別な企画でした。

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