マウリシオ・ショーグン

マウリシオ・“ショーグン”・フアは、1981年11月25日、ブラジルのパラナ州クリチバで生まれました。幼少期から格闘技に親しみ、兄ムリーロ・ニンジャの影響で、6歳からブラジリアン柔術、7歳からムエタイを始めました。プロ格闘家になる前は、ファッション誌やファッションショーのモデルとしても活動していました。

プロデビューとPRIDEでの活躍

2002年、ブラジルの総合格闘技大会Meca World Vale Tudoでプロデビュー。右ハイキックでKO勝利を収めると、その後も連勝を重ね、その名を轟かせました。2003年にはIFC世界ライトヘビー級王座決定トーナメントに出場。決勝でレナート・ババルに敗れ初黒星を喫しましたが、そのポテンシャルは高く評価されました。

同年、兄ムリーロに続きPRIDEに参戦。小路晃をTKOで下し、日本人選手相手に4連勝を飾るなど、「日本人キラー」としてその名を馳せました。2005年にはPRIDE GRANDPRIX 2005ミドル級トーナメントに出場。クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン、アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ、アリスター・オーフレイムといった強豪を次々と撃破。決勝ではヒカルド・アローナを破り、見事優勝を果たしました。

PRIDEでの活躍は目覚ましく、そのアグレッシブなファイトスタイルと、踏みつけを駆使した攻撃は多くのファンを魅了しました。しかし、UFCでは踏みつけなどのサッカーボールキックが禁止されているため、PRIDE時代のような踏みつけは見られなくなりました。

UFCでの挑戦と王座獲得

2007年、UFCに参戦。初戦ではフォレスト・グリフィンに敗れるも、その後、マーク・コールマン、チャック・リデルといった強豪を撃破し、着実に実績を積み重ねていきました。

2010年、UFC 113でリョート・マチダとのUFC世界ライトヘビー級タイトルマッチに臨み、1ラウンドKOで勝利し、見事王座を奪取しました。

しかし、2011年にはジョン・ジョーンズに敗れ王座から陥落。その後もダン・ヘンダーソン、チェール・ソネンといった強豪と対戦し、激闘を繰り広げましたが、勝ち星を重ねることはできませんでした。

引退とUFC殿堂入り

2023年1月、UFC 283でイーホル・ポティエリアに敗れ、現役を引退。引退後、その功績が称えられ、UFC殿堂入りを果たしました。

ファイティングスタイルと人物

ショーグンは、卓越したムエタイの技術と、シュートボクセアカデミーで培われた強烈なラッシュ力を武器とするアグレッシブなファイターです。無尽蔵のスタミナと、倒れた相手の顔面を踏みつける必殺技「踏みつけ」を持ち、PRIDE時代には「踏みつけ大将軍」の異名で恐れられました。

格闘技界に多大な功績を残したショーグンは、UFCでの数々の名勝負や、PRIDEでの圧倒的な強さで、世界中のファンに記憶されるレジェンドです。

主な獲得タイトル

PRIDE GRANDPRIX 2005 優勝
第11代UFC世界ライトヘビー級王座

受賞歴

UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト（4回）
UFC パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト（1回）
UFC ノックアウト・オブ・ザ・ナイト（3回）
UFC ファイト・オブ・ザ・イヤー（2011年）
UFC殿堂入り（2024年）
SHERDOG ファイター・オブ・ザ・イヤー（2005年）
* SHERDOG ファイト・オブ・ザ・イヤー（2005年)

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