シューレ大学

シューレ大学の概要

シューレ大学（シューレだいがく）は、東京都新宿区にあったフリースクールで、1999年4月に開校しました。この学校は正式な大学ではなく、特定非営利活動法人東京シューレが運営していましたが、2020年に現場のスタッフと学生が東京シューレから独立し、活動を休止しました。最終的には同年8月末に運営を停止し、2020年度末に廃止されました。その後、独立したスタッフと学生によってTDU・雫穿大学（てきせんだいがく）が設立されました。

学生数と活動内容

2008年時点で、シューレ大学の学生数は約40人でした。「知る・表現する」というテーマのもと、学生は専門知識を持ったスタッフやアドバイザーの指導を受けながら、自ら探求を計画し、学びを進めるスタイルを取っていました。学生生活は、講座という少人数制のディスカッションを中心とし、ソーラーカーや映像制作、演劇などの共同プロジェクト、さらには個人研究や小説、絵画などの個人プロジェクトを通じて行われていました。これにより、学生は知識を深め、自らの表現力を養っていくことができました。また、シューレ大学では、日本初の年間を通したフリースクールスタッフ養成コースも設置されていました。

スタッフとアドバイザー

シューレ大学のスタッフには、教育社会学者であり不登校やフリースクール、海外のオルタナティヴ教育の研究で著名な朝倉景樹が名を連ねていました。また、外部からは約50名のアドバイザーが非常勤として参加し、講義や公開講座を通じて学生にアドバイスを行っていました。アドバイザーには、著名な人物が揃っており、上野千鶴子、平田オリザ、芹沢俊介、羽仁未央、最首悟、小沢牧子、帯津良一、辛淑玉、原一男などが含まれていました。

施設とアクセス

シューレ大学の施設は、都営大江戸線若松河田駅から徒歩5分の場所に位置していました。この便利な立地は、学生にとって通いやすい環境を提供していました。

社会との関わり

シューレ大学は、海外との交流を重視し、毎年海外への研究旅行や表現交流を行っていました。これまでに、20以上の国や地域との交流が実現し、中長期にわたる海外からの来訪者も多く受け入れていました。また、毎年8月の最終週には「シューレ大学国際映画祭・生きたいように生きる」が開催されており、映画監督の原一男が特別審査員として公募作品の審査にあたっていました。

関連項目

シューレ大学の活動は、特定非営利活動法人東京シューレによって支えられており、その影響は今でも多くの学びの場に引き継がれています。

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