ショップアンドライフ

ショップアンドライフの歴史と特徴

ショップアンドライフは、1985年4月に東京を本社に設立されたコンビニエンスストアチェーンです。坂上英昭社長により開かれたこの店舗は、千葉県を中心に展開され、設立当初から急速な加盟店の増加を目指していました。

設立年の1985年10月末には24店舗を開店し、3年後には140店舗まで加盟店を増やす計画が立てられました。新しい店舗の選定基準として、酒やたばこの免許を持つこと、自己所有の土地や建物で経営すること、そして家族の誰かが店舗に従事することを求めていました。このような条件により、オーナーとの結びつきを強め、地域に根ざした店舗運営を行っていました。

当初は千葉県内を主な出店先とし、1986年からは東京都心部や神奈川県への進出を加速しました。また、同年の8月には愛媛県重信町にも店舗を開店しました。このように、急速に店舗数を増やしていく中で、1987年には業務の効率化のために本部が三本部制に移行し、開発本部、営業本部、管理本部を設けました。特に営業本部から独立した商品本部は、商品の仕入れ業務を強化し、販売力を高めていったのです。

1988年には資本金を大幅に増資し、持株会を設立することで加盟店をさらに支援しました。また、情報システムの導入により、受注方法を改善し、効率的な業務運営を試みました。さらに、取引先の幹事ベンダーを設定し、物流の一元化を図ることによって、店舗の安定した運営を目指しました。

1994年以降は、人口密度の高い都心部への進出を重点に置き、出店地域を絞る方針に転換しました。これにより、店舗の売上拡大を図り、流通業務を効率化することが狙いでした。おおよそ2000年には店舗数が約200店に達し、年間売上高も約250億円に達しましたが、競争が激化する中で厳しい業績を強いられることとなりました。

2000年代に入ると、ショップアンドライフは伊藤忠燃料の傘下となり、さまざまな経営改善策を講じることとなりました。しかし、最終的には親会社であるチコマートが2005年に倒産し、多くの店舗が閉店を余儀なくされました。その後も一部の店舗は現存し、全日食チェーンに加盟しています。

特徴

ショップアンドライフは、大手フランチャイズチェーンとは異なり、比較的自由度の高い運営体制を敷いていました。安価なロイヤルティ制度を設けつつも、経営ノウハウを提供し、オーナーへのサポートを重視していました。これには、自らの都合や病気などの緊急時に本部がスーパーバイザーを派遣する「ストアヘルパーシステム」や、加盟店紹介に伴うインセンティブ制度も含まれました。

運営の柔軟性により、様々なキャンペーンも実施されており、参加したオーナーは旅行などの特典を受けることができました。また、加盟店オーナー向けに無料の経営教室を開催しており、税理士や経営コンサルタントを講師に招くなどして、経営のスキルアップを図っていました。

さらに、ユニークな商品を扱うことで目を引く工夫もされており、面白グッズの週替り販売なども行われていました。これにより、訪れる客に新しい魅力を提供し、店舗を活性化させようとしていました。ショップアンドライフの運営スタイルは、地域に根ざした個性的なコンビニエンスストアの模範でありました。

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