ショーン・オマリー(Sean O'Malley)
ショーン・オマリーは、
1994年10月24日生まれで、
アメリカ合衆国・
モンタナ州ヘレナ出身の
総合格闘家です。現在、UFC(Ultimate Fighting Championship)の世界
バンタム級王者として知られ、パウンド・フォー・パウンドランキングには6位に位置しています。彼のファイトスタイルは独自で、サウスポーの構えから繰り出される打撃と、正確なカウンターが特徴です。
来歴
オマリーは16歳の時にTeam Proven Groundsで
総合格闘技を学び始め、
2015年にはプロデビューを果たしました。彼が名を馳せるきっかけとなったのは、
2017年の
Dana White's Contender Series でのアルフレッド・カシャキヤンとの対戦です。ここで1ラウンドKO勝ちを収め、UFCとの契約をつかみました。
UFCでのキャリア
オマリーは
2017年12月にUFC初出場を果たし、テリオン・ウェア相手に3-0で勝利。その後、
UFC 222のアンドレ・スーカムタスとの戦いでも圧倒的なパフォーマンスを見せ、ファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞しました。しかし、彼のキャリアには試練もありました。2019年にはドーピング検査でオスタリンの陽性反応が出たため、出場停止処分を受けましたが、意図的な使用ではないことが証明され、その期間は短縮されました。
2020年にはホセ・キニョネスと
エディ・ワインランドを相手に立て続けにTKO勝ちし、特にワインランド戦では1ラウンドKOを達成。2021年の
UFC 264ではクリス・モウティーニョに対して圧巻のパフォーマンスを見せ、UFC
バンタム級新記録となる最多有効打撃数を記録しました。
UFC世界王座獲得
オマリーが歴史的な瞬間を迎えたのは、2023年8月19日の
UFC 292です。
アルジャメイン・スターリングとのタイトルマッチで、カウンターの右ストレートを決め、TKO勝ちを収め世界王者の座を手にしました。この試合でもパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞し、その後のインタビューでマルロン・ヴェラとの再戦を希望しました。
2024年3月9日、ヴェラとの再戦では、右膝蹴りを巧みに使い圧倒的な勝利を収め、王座の初防衛にも成功しました。この試合でも230発の有効打撃を記録し、UFCタイトルマッチの歴代3位となる偉業を達成しました。
人物・エピソード
オマリーのニックネーム「シュガー」は、彼のファイトスタイルを称賛して付けられたものです。彼はタトゥーにもこだわりがあり、額に入れた「breathe」や右脇腹の
モハメド・アリの名言を象徴するタトゥーが有名です。また、試合前のコールで自己の記録をアピールするユーモアも多く、
ポッドキャスト『ザ・ティンボ・シュガーショー』を友人と共に運営しています。彼の私生活では、ガールフレンドとの間に娘がいます。
オマリーはラッパーの6ix9ineと親交があり、試合入場時には彼の曲を使用するなど、その独自の個性をファイトの場にも反映させています。
戦績と獲得タイトル
オマリーは
総合格闘技において数々のタイトルを手に入れており、特にUFC
バンタム級王座は彼のキャリアにおける最高の成果となっています。彼の冒険は今後も続き、そのスタイルと成績から目が離せません。