シリヤ・シンフォニー

シリヤ・シンフォニー

シリヤ・シンフォニー（Silja Symphony）は、タリンクが所有し、シリヤラインのブランドで運航されている国際フェリーです。このフェリーは、バルト海に面するスウェーデンのストックホルムとフィンランドのヘルシンキを直接結ぶ航路の一部として、マリエハムンを経由して運航されています。1泊2日の豪華なクルーズ体験が楽しめるとあって、多くの旅行者に人気があります。

船の歴史

シリヤ・シンフォニーの建造は、トゥルクにあるマサ造船所で行われましたが、バルチラの造船部門が破綻したため、引き渡し日が数ヶ月遅れ、1991年5月30日となりました。6月1日には、ヘルシンキとストックホルム間の航路に就航し、その豪華な内装や設備から「クルーズフェリー」として名を馳せることになります。この船は、中央部にプロムナードという広々とした空間を持つ最初の船の一つであり、後に多くのフェリーがこれを模倣しました。

シリヤ・シンフォニーとその姉妹船であるシリヤ・セレナーデとの違いとして、煙突はアルミニウム製であり軽量化が図られています。また、外装や船名の色使いにも異なる点があり、細部にわたるデザインの工夫が見受けられます。

シリヤ・シンフォニーは特に1994年のエストニア遭難事件の際には、救助活動に参加した船の一つでありました。また、他のトラブルや改善点も多くあり、例えば1996年にはストックホルム近海で座礁しましたが、12月にはエンジンの改良が行われ、排出ガスの改善が図られました。

構造と設備

シリヤ・シンフォニーのデッキは14層から成り立っており、それぞれ異なる機能を持っています。この船の特徴は、車両デッキや客室、様々な食事処、リラクゼーションスペースが確保されており、旅行者が快適に過ごすための工夫がされています。

• - 1層：機関室
• - 2層：機関室、Cクラス客室
• - 3、4層：車両デッキ、乗員船室
• - 5層：スパ、ドライバー用設備、A・Bクラス客室
• - 6層：会議室、複数のレストランとカフェ、免税店
• - 7層：ナイトクラブ、カジノ、メインのレストラン群、バー、子供用プレイルーム
• - 8層：ナイトクラブ、Aクラス、プロムナードクラス客室
• - 9層：ラグジュアリーカンファレンススイート、各クラス客室
• - 10層：コモドアクラス専用ラウンジを含む客室
• - 11層：客室群
• - 12層：デッキ、サウナ、プール
• - 13層：ブリッジ、ディスコ、映画館、ナイトクラブ
• - 14層：ヘリコプター甲板

このように、シリヤ・シンフォニーは多彩な設備と広々とした空間を誇る船です。特に、ナイトクラブやカジノは多くの利用者から人気を集めており、楽しみながら船旅を過ごせる環境が整っています。また、船内のレストランは多様な料理を提供しており、各国の食文化を楽しむことができます。クルーズの魅力を存分に味わいたい方には、まさに理想的な選択肢となるでしょう。

関連情報

シリヤラインやタリンクの公式情報を通じて、シリヤ・シンフォニーの最新の運航情報や特別なキャンペーンについてもチェックすることができます。さらに、各種の旅行プランも用意されていますので、事前に確認してみると良いでしょう。

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