シリル・アビディ

シリル・アビディ

シリル・アビディ（Cyril Abidi、生年：1976年2月25日）は、フランスの元キックボクサーであり、実業家としても知られています。彼はブーシュ＝デュ＝ローヌ県のマルセイユ出身であり、そのユニークなキャリアと強烈な個性から「マルセイユの悪童」というニックネームを持っています。

幼少期と格闘技への道

アビディは6歳の時に母親の勧めで柔道を始めました。しかし、10歳になるとブルース・リーの影響を受けて空手に転向します。そして18歳の時にムエタイに進出し、格闘技の道を歩み始めました。

K-1での活躍

アビディは1999年6月5日に行われた「K-1 FIGHT NIGHT '99」でK-1デビューを果たし、ピーター・マエストロビッチとの試合で判定勝ちを収めました。その後、同年7月18日に日本デビューを果たし、K-1 DREAM '99のGP予選トーナメントに出場します。1回戦ではカークウッド・ウォーカーをKOで下しましたが、準決勝ではステファン・レコに敗北します。

同年7月18日には、K-1 SPIRITS 2000でピーター・アーツと対戦し、TKO勝利を収めます。この勝利を経て、アビディはその後のK-1 WORLD GP 2000においてもアーツに勝利し、爆発的な人気を手に入れました。彼は2000年のGP決勝戦でアーツとの激闘を展開しますが、判定負けとなりますが、この試合はアーツに大きな負傷を負わせ、アビディは準決勝に進出します。

その後の試合では、ボブ・サップやレミー・ボンヤスキーといった強豪との対戦を経て、アビディは数々の試合で敗北を喫しましたが、彼の勝負スタイルには衰えが見られませんでした。アビディは試合スタイルにおいては攻撃的で、時には心の不安定さを見せることがありましたが、それこそが彼の魅力でもありました。

引退とその後

アビディは2007年に野田貢との試合を最後に、実質的な引退を果たしました。引退後は、パン屋工房の経営なども行っており、フィットネスジム「Le Gym Plan de campagne」やレストランの経営へとシフトしています。彼のビジネス活動も好評を得ているようです。

戦績とタイトル

アビディはフランスキックボクシング王者のタイトルを獲得しており、プロキックボクシングや総合格闘技で多くの戦績を残しました。特にK-1においては、数々の名試合を繰り広げ、試合の最後まで戦う姿勢がファンに愛されました。彼の試合は、真っ向勝負で攻撃的なスタイルが特徴的であり、観客を魅了しました。

映画出演

また、シリル・アビディは映画『TAXi3』にも出演しており、犬を散歩させる警官役を演じています。このように、格闘技の道だけでなく、芸能活動にも関心を持っている彼の多彩な側面はファンにとって新たな魅力です。

まとめ

シリル・アビディは、その独自の経歴と魅力的な戦績から、多くのファンに愛され続けています。彼の格闘技に対する情熱や、ビジネスでの成功は、彼の今後の活動に期待を抱かせる要素といえるでしょう。

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