シルバーオックス

シルバーオックス株式会社（SilverOX Inc）は、大阪府大阪市と東京都港区に本社を構える、紳士・婦人インナーウェアを中心とした企画・製造・販売会社です。1941年（昭和16年）に創業し、長年にわたり日本のインナーウェア業界を支えてきました。

会社概要

もともとは男性用肌着の大手企業として知られていましたが、後に女性用インナーウェアにも事業を拡大しました。「シルバーオックス」は、同社が扱う紳士用肌着のブランド名であり、現在もそのブランドは継続しています。東京本社ビル1階はショールームとして機能しており、新ブランドの発表の場としても活用されています。

2001年（平成13年）に現在の社名に変更されるまでは、「内外衣料製品株式会社」として知られていました。1980年代には、テレビ朝日系の人気クイズ番組「クイズタイムショック」などのスポンサーを務めていたこともあります。また、1972年には、朝日放送制作、TBS系のアニメ『ど根性ガエル』のスポンサーとなり、当時販売していた子供服「テケテケ」のCMを放映していました。

さらに、グループサウンズ「オックス」のグループ名の由来となった会社としても知られています。現在、かつての大阪本社は貸事務所として利用され、東京本社はポジティブドリームパーソンズに売却された後、ザテンダーハウスが所有しています。

沿革

シルバーオックスの歴史は以下の通りです。

1941年（昭和16年）6月 - 創業。
1948年（昭和23年）8月 - 内外衣料製品株式会社を設立。
1963年（昭和38年）8月 - 大阪証券取引所2部に上場。
1998年（平成10年）12月 - 東京証券取引所2部に上場。
2000年（平成12年）3月 - 東京証券取引所、大阪証券取引所各1部（現在の東京証券取引所プライム及びスタンダード）に指定替え。
2001年（平成13年）7月 - 現社名であるシルバーオックス株式会社に変更。
2009年（平成21年）
7月15日 - 約6億円の約束手形の不渡りを公表。
8月4日 - 子会社である中国の物流事業会社、喜楽客思紡織品(上海)有限公司と青島喜楽客思服装有限公司の出資持分を佐川グローバルロジスティクスに譲渡する優先交渉権を9月30日まで設定。また、佐川グローバルロジスティクスからは、日本国内の株式会社ニューウェイとシロックス物流株式会社の株式譲渡も希望する旨が公表される。
9月1日 - 大阪地方裁判所に破産申請を行い、手続き開始の決定を受ける。これを受けて東京証券取引所は売買を停止し、9月2日に代用有価証券から除外、9月16日に上場廃止が決定。子会社のニューウェイは佐川グローバルロジスティクスに売却されず、シロックス物流は事業譲渡に至るまでに運転資金不足となったため民事再生手続きを開始。

シルバーオックス株式会社は、長年の歴史の中で様々な変遷を経験しました。上場企業としての成功やテレビ番組のスポンサーを務めるなど、一時代を築きましたが、最終的には破産という形で幕を閉じることとなりました。この歴史は、企業経営の厳しさを示す一例として記憶されるでしょう。

脚注

* シルバーオックス - ウェイバックマシン（2009年10月26日アーカイブ分）

もう一度検索