シルバーバーチ (競走馬)

シルバーバーチは、アイルランドで生まれた競走馬で、特に長距離チェイスでその才能を開花させました。2002年11月に3マイルのハードル競走でデビューし、初戦は4着に終わりましたが、2戦目で初勝利を挙げました。その後、長距離チェイスに転向すると、その実力を遺憾なく発揮し、2004年の秋シーズンには、ハンデキャップチェイスでの勝利を皮切りに、エイントリー競馬場のビーチャーチェイス、チェプストウ競馬場のウェルシュナショナルを制覇しました。

これらの勝利により、シルバーバーチは2005年のグランドナショナルで1番人気に支持されましたが、レース1ヶ月前に脚部を故障し、残念ながら出走を断念せざるを得ませんでした。2006年1月に復帰すると、同年のグランドナショナルに10ストーン12ポンドのハンデで出走しましたが、第15障害で落馬し、競走を中止しました。

翌2006/07シーズンには、グランドナショナルまでに5回出走し、長距離ハンデキャップチェイスで2回2着になるなど、まずまずの成績を残しました。そして、グランドナショナルでは10ストーン6ポンドという比較的軽いハンデで出走することになりました。レースでは道中、馬群の内側を追走。2周目のビーチャーズブルックで前を走る馬の落馬の影響を受けましたが、バレンタインズブルックに差し掛かる頃には先頭に並びかけました。最終障害で先頭に立っていたスリムピッキングスをかわし、最後は追い込んできたマッケルヴェイを抑えて、4分の3馬身差で優勝しました。このレースでは40頭中13頭が完走し、勝ちタイムは9分13秒6、単勝人気は34倍でした。

しかし、2007/08シーズンは、10月のハードル競走での復帰を予定していましたが、脚部の故障により全休となりました。翌2008/09シーズンに復帰し、3戦1勝の成績でグランドナショナルに挑みましたが、2周目のビーチャーズブルックで2番人気のブラックアパラッチと共に転倒し、競走を中止しました。同月末にはパンチェスタウン競馬場のレースで2着となり、このシーズンを終えました。

シルバーバーチは、その卓越したスタミナと長距離レースでの勝負強さで、多くの競馬ファンを魅了しました。特に2007年のグランドナショナルでの勝利は、彼のキャリアにおけるハイライトとして語り継がれています。

血統表については、詳しい情報が提供されていませんが、彼のレース結果から見ても、優れた血統を受け継いでいることは想像に難くありません。

外部リンク: 競走馬成績と情報 Racing Post

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