シルバーブリーズ

シルバーブリーズ（Silver Breeze）

概要

シルバーブリーズは、川崎近海汽船によって運航されているフェリーです。2021年6月16日に就航し、以前の船「べにりあ」に替わる形で投入されました。この船は津軽海峡フェリーから用船されており、船名は「シルバー」という航路愛称と「心地よいそよ風」を意味する「ブリーズ」を組み合わせたものです。外装には、上部が緑色、下部が黄緑色で二分割されたラインが特徴的です。

設計

シルバーブリーズは、津軽海峡フェリーの「ブルーマーメイド」型と同様の設計を持つ船舶です。車両積載能力は「べにりあ」と比較してトラックが3台多い70台、乗用車が16台増の30台まで対応できるように拡張されています。

船内施設

船内は緑と木を基調としたデザインで、プライバシーを重視する乗客に向けて個室に力を入れています。シルバーフェリーでは初めて、ドッグラン付きのペット同伴可能な1等室や特等室を設けたことが大きな特徴です。また、全てが個室となるドライバーズルームも完備されています。特に、2等寝台A個室やペット同伴室の数はシルバーフェリー内で最多です。

船の甲板構成

• - 5甲板

- 特等室（3室）
- 1等室（10室）
- 4名室：通常2室・ペット対応2室
- 2名室：通常2室・バリアフリー対応1室・ペット対応3室
- ペットルーム
- ペットラン
- 展望浴室

• - 4甲板

- 2等室（10室）
- 通常室8室、レディース・バリアフリー対応各1室
- 2等寝台A（56室）
- エントランスホール（2層吹抜）
- 案内所
- 自販機コーナー
- ゲームコーナー
- ベビールーム
- プロムナード
- ドライバーズルーム（78室）
- ドライバーズサロン
- ドライバー浴室

• - 2-3甲板

- 車両甲板

• - 1甲板

- 車両甲板（乗用車スペース）

事故

シルバーブリーズは、2024年7月2日午前1時20分頃、八戸港を出港し苫小牧港に向かっていた際に、苫小牧港の消波ブロックに接触し座礁する事故が発生しました。幸いにもこの事故によって怪我人は出なかったものの、しばらくは自力航行が不可能となりました。満潮を待った後、午前11時40分に4隻のタグボートに曳航され、午後0時45分頃に苫小牧港に入港しました。この入港は予定よりも11時間以上遅れたもので、その後、船首部分が損傷したため、修理のために7月28日まで運航を休止しました。7月29日からは八戸発の便が運航を再開しました。

まとめ

シルバーブリーズは、多彩な施設を備えた快適な旅を提供するフェリーです。乗客のニーズに応えた設計とサービスが、多くの利用者に支持されています。

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