シルヴァン・グラニエ

シルヴァン・グラニエ (Sylvain Grenier)

シルヴァン・グラニエは、1977年3月26日にカナダのケベック州モントリオールで生まれたプロレスラーです。彼は、多様なスポーツを若い頃から経験しており、特に野球、テニス、アイスホッケーに親しんでいました。しかし、プロレスの道に進む前には、モデルとしてキャリアを築くことを決意しました。

モデルの仕事をしながら、グラニエはフロリダで活動を開始し、そこで友人を通じてパット・パターソンと出会います。この出会いが彼の運命を変えることになります。パターソンの勧めでプロレスの世界に足を踏み入れ、ドリー・ファンク・ジュニアやロッキー・ジョンソンのトレーニングジムで技術を磨いていくことに。こうしてWWEとの契約を結びました。

彼はWWEの下部団体であるOVWに所属し、2003年3月には特別な試合でレフェリーとして登場しました。この試合では、ビンス・マクマホンからの指示でハルク・ホーガンを陥れる役割を演じ、多くのファンの興味を引きました。その後、WrestleMania 19でもホーガン対マクマホン戦のレフェリーを務めましたが、リング上でその力を発揮できないこともありました。

次に彼は、レネ・デュプリと共に「ラ・レジスタンス」を結成し、アメリカに対する批判をテーマにしたユニットとして活躍しました。このユニットはイラク戦争の時期にフランスを称賛し、アメリカ人からは猛烈なブーイングを受けるなど、強烈なヒールとして知られるようになりました。彼らはまた、世界タッグ王座をも獲得し、インパクトのある存在でした。

2004年のドラフトでデュプリがSmackDown!に移籍した後も、グラニエはコンウェイと共に活動を続け、再びタッグ王座を獲得するなどの成果を上げます。しかし、WWEの方針により、試合数が減少してしまうことが彼のキャリアに影響を与えることになります。結果的に、2005年のドラフトでは、グラニエはSmackDown!に移籍し、リングネームを「シルヴァン」のみに縮小しました。

この時、彼は新たに嫌味で誇張されたモデルのギミックに挑戦しましたが、注目を集めることは難しく、徐々にフェードアウト。さらに、地元の親善大使としての役割も試みたものの、成功には至りませんでした。再びOVWに送られた後、2007年にはECWに再登場し、デュプリとの再結成も期待されましたが、実現することはありませんでした。

2007年8月にはWWEから解雇され、その後はインディー団体で活動を開始しました。特にNCW（Northern Championship Wrestling）に力を入れ、またTNAに契約した後はカラーコメンテーターとしても活躍しました。2010年からは再びレスラーとしての活動を本格化させ、TOW（Top of the World pro wrestling）での競技にも参戦しました。

得意技

• - スリー・セカンズ・オブ・フェイム: 滞空時間が魅力のインプラントDDT。
• - ショー・オフ: ランニングDDT。
• - TKO。
• - フラップジャック。
• - リバースSTO。

獲得タイトル

• - WWE: 世界タッグ王座を4度獲得。
• - NCW: ケベック王座やタッグチーム王座を獲得。
• - TOW: タッグチーム王座を獲得など、多岐にわたる成功を収めています。

彼の舞台はWWEに留まらず、様々な団体でその技術とエンターテイメント性を駆使し、プロレス界において忘れられない存在となっています。

もう一度検索