シレジア大学

シレジア大学（University of Silesia in Katowice）

シレジア大学は、ポーランド南部のシロンスク県カトヴィツェに位置する国立の総合大学です。英語名はUniversity of Silesia in Katowiceで、略称はUSです。シロンスク地方はドイツ語由来の「シレジア」とも呼ばれ、メインキャンパスはクラクフから電車で約50分の距離にあります。この地はポーランドの最大都市の一つで、カトヴィツェ駅はワルシャワとウィーンを結ぶ鉄道の幹線上にありません。そのため、様々な国からの列車が行き来しており、近隣のカトヴィツェ国際空港を利用すれば、他のヨーロッパ諸国へのアクセスも簡単です。

歴史

この大学の起源は1928年に設立された教育学研究所（Institute of Pedagogics）に遡ります。1950年に国立教育大学（National Pedagogical University）へと生まれ変わります。その後、1962年にはポーランド最古の国立大学であるヤギェロン大学のカトヴィツェ分校として数理系教育を目的に設立され、1968年には国立教育大学と統合してシレジア大学が誕生しました。

学部構成

シレジア大学は多岐にわたる学部を有し、約27,000名の学生が在籍しています。各学部は以下の通りです：

• - 人文学部
• - 法政学部
• - 教育科学部
• - 社会科学部
• - 数理・化学学部
• - コンピュータサイエンス・材料科学部
• - バイオロジー・環境保護学部
• - 地球科学部
• - 哲学部
• - 神学部
• - 美術・音楽学部
• - クシシュトフ・キェシロフスキ映画学校（Krzysztof Kieślowski Film School）

これらの学部では、全体的に英語での教育プログラムが提供されており、国際的な学生にも対応しています。

大学の評価と貢献

シレジア大学は、QS世界大学ランキング2020で801-1000位、またPerspektywy University Ranking 2022ではポーランド国内でトップ30圏内という評価を受けています。特に、人文学系の教育における伝統と、理工系の材料工学、化学、生体医工学、情報科学の取り組みにおいて高い評価を得ています。

また、ポーランド教育科学省が作成した研究インフラに関するロードマップの中で、シレジア大学は70の野心的な科学研究プロジェクトに取り組むする機関の一つとして特定されています。加えて、アメリカの学術誌「PLOSバイオロジー」によると、国際的な科学の発展に寄与する重要な大学の一つとされています。

シレジア大学は、その教育の質や研究の高水準により、ポーランド国内のみならず、国際的にも注目を集めている学校です。

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