シロス＝エルムポリ

シロス＝エルムポリ（Σύρος - Ερμούπολη / Syros - Ermoúpoli）は、ギリシャ共和国の南エーゲ地方に属するキクラデス諸島に位置する基礎自治体（ディモス）です。この自治体は、シロス島、イアロス島、そしていくつかの小島嶼から成り立っており、南エーゲ地方の首府であるエルムポリを市域に含んでいます。

地理

位置・広がり

シロス＝エルムポリ市は、キクラデス諸島の北部に位置しています。具体的には、シロス島とその西北に位置するイアロス島、および周辺の小さな島々で構成されています。これらの島々はエーゲ海に点在し、美しい海岸線と温暖な気候が特徴です。

主要な都市・集落

シロス＝エルムポリ市には、複数の都市や集落が存在しますが、特に人口が多いのは以下の通りです（2001年国勢調査時点）。

エルムポリ（Ερμούπολη）：11,799人
シロス島の東部に位置し、市の中心都市です。
ヴァリ（Βάρη）：1,187人
ポシドニア地区に属する集落です。
アノ・シロス（Άνω Σύρος）：1,109人
アノ・シロス地区にある、歴史的な集落です。

これらの都市・集落の中で、最大の都市はシロス島の東部に位置するエルムポリです。エルムポリは、その美しい建築物や活気ある港で知られ、シロス島の経済・文化の中心となっています。

行政区画

シロス県

シロス県（Περιφερειακή Ενότητα Σύρου）は、2011年1月に施行されたカリクラティス改革によって、旧キクラデス県を分割して設置された行政区です。この改革により、旧キクラデス県は複数の県に分割され、シロス県はシロス＝エルムポリ市のみから構成されることになりました。これにより、シロス県は単一の自治体であるシロス＝エルムポリ市によって管理されています。

旧自治体（ディモティキ・エノティタ）

現在のシロス＝エルムポリ市（Δήμος Σύρου - Ερμούπολης）は、同じく2011年1月に施行されたカリクラティス改革によって、3つの旧自治体が合併して発足しました。これらの旧自治体は、現在のシロス＝エルムポリ市を構成する行政区（ディモティキ・エノティタ）として残っています。旧自治体は以下の通りです。

1. エルムポリ（Ερμούπολη）
2. アノ・シロス（Άνω Σύρος）
3. ポシドニア（Ποσειδωνία）

これらの旧自治体は、それぞれ独自の歴史や文化を持っており、現在のシロス＝エルムポリ市の多様性を形成しています。

まとめ

シロス＝エルムポリは、美しいエーゲ海の島々に囲まれた魅力的な自治体です。エルムポリを中心とする都市部と、歴史的な集落が共存しており、観光客にとっても魅力的な場所です。行政区画の再編により、より効率的な自治運営が行われるようになっています。シロス＝エルムポリは、その美しい景観と豊かな文化遺産によって、ギリシャを代表する観光地の一つとなっています。

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