南エーゲ

南エーゲ地方について

南エーゲ地方（Νότιο Αιγαίο）は、ギリシャ共和国を構成する13の地方の一つで、エーゲ海の南部に位置する島々から成り立っています。この地域は、キクラデス諸島とドデカネス諸島という二つの主要な群島を含み、その首府はシロス島のエルムポリに置かれています。ギリシャの最東端に位置するカステロリゾ島もこの地方に属しています。

地理

南エーゲ地方は、エーゲ海の南部に広がり、その範囲はキクラデス諸島とドデカネス諸島に及びます。この地方は、ギリシャの「地理的な地方」としての「エーゲ海諸島」の南半分を占めており、北半分は北エーゲ地方となっています。

主要都市

南エーゲ地方には、人口1万人を超える都市がいくつか存在します。2011年の国勢調査によると、主な都市とその人口は以下の通りです。

ロドス（ロドス市）：49,541人
コス（コス市）：19,432人
カリムノス（カリムノス市）：16,179人
エルムポリ（シロス＝エルムポリ市）：13,737人
イアリソス（ロドス市）：12,331人

歴史

キクラデス諸島は、ギリシャが独立した当初からその領土でした。一方、ドデカネス諸島は、第二次世界大戦後の1947年にイタリアからギリシャに編入されました。1987年の地方行政改革により、従来の「地理的な地方」に代わって13の「ペリフェリア」（地方）が設置され、この時に南エーゲ地方が設立されました。2010年のカリクラティス改革によって、ペリフェリアは自治権を強化し、公選制の知事と議会を持つ広域自治体となりました。

行政区分

南エーゲ地方は、13の行政区（ペリフェリアキ・エノティタ）から構成されています。これはギリシャのペリフェリアの中で最も多い数です。2010年以前は、キクラデスとドデカネスという二つの県（ノモス）がありましたが、2011年1月1日にノモスが廃止され、行政区に再編されました。キクラデスは9つ、ドデカネスは4つの行政区に分割されています。

南エーゲ地方には、基礎自治体である市（ディモス）が34存在します。

交通

南エーゲ地方には、多くの島々を結ぶための空港が整備されています。

主な空港は以下の通りです。

コス島国際空港
ロドス国際空港
アスティパレア島空港
カリムノス島空港
カルパトス島空港
レロス島空港
ミロス島空港
ミコノス島空港
ナクソス島空港
パロス空港
サントリーニ空港
シロス島空港


南エーゲ地方は、その豊かな歴史、美しい自然、そして多様な文化を持つ地域として知られています。

外部リンク

南エーゲ地方政府公式サイト（ギリシア語）

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