シンデレラボーイ (漫画)

シンデレラボーイ

『シンデレラボーイ』は、モンキー・パンチによって生み出された漫画、およびそれを原作とするアニメ作品です。

概要

物語は、交通事故で奇跡的に一命を取り留めた主人公が、その事故をきっかけに、深夜24時になると女性に変身してしまうという特異な体質を持つようになったことから始まります。この能力が原因で様々な騒動に巻き込まれていく主人公の姿を描いたアクション漫画です。

初出は光文社の『ポップコーン』昭和55年（1980年）創刊号。その後、『ANIME DO』昭和57年（1982年）創刊号にも同名の作品が掲載されました。『ポップコーン』版と『ANIME DO』版、そしてアニメ版では、それぞれ設定に若干の差異が見られます。

あらすじ

ポップコーン版

乱馬とレラは、2人で探偵事務所を経営していましたが、巨大な組織の秘密を握ったために事故に見せかけて暗殺されます。しかし、何者かが2人の遺体の一部を繋ぎ合わせ、1人の人間に作り変えたことで、2人の能力は「金メダル選手の約3倍」にパワーアップ。乱馬とレラは12時間ごとに互いに変身するという、奇妙な体になってしまいます。

ANIME DO版

交通事故の夢を見て目覚めた乱馬は、いつの間にか研究所に捕らえられていました。すると突然、レラに変身。実は、2人は交通事故で死亡していましたが、モロトフという人物が2人の遺体を繋ぎ合わせ、通常の人間の10倍の能力を持たせたのです。しかし、変身する様子を見たモロトフは予想外の事態に驚愕し、レラを始末しようとします。レラは研究所から逃走。こうして、乱馬とレラは24時間おきに変身しながら逃避行を繰り広げることになります。

テレビアニメ版

2003年には、WOWOW、AT-X、テレビ新潟にてアニメが放送されました。その後、読売テレビ、秋田朝日放送でも放送。全13話。
当初はWOWOWとAT-Xのみでの放送予定でしたが、日本アニメ・マンガ専門学校がテレビ新潟に出資した関係で、テレビ新潟が番組を買い取り、地上波でも放送されることになりました。また、日本アニメ・マンガ専門学校が出資したこともあり、作画や脇役などのキャストに同校の生徒が多数参加しています。OPのスロットマシンのシーンではレラの乳首が公開されており、設定集(DVD最終巻映像特典)にはレラのヌード姿決定稿として乳首も描かれています。

あらすじ（TV）

世界一の犯罪都市・麒麟タウン（キリングタウン）で、「R&R探偵事務所」を営む乱馬とレラは、ある組織に追われる途中で工事中の高速道路から車ごと転落。車は爆発炎上してしまいます。奇跡的に一命を取り留めたものの、それ以来、乱馬とレラは24時間おきに変身する身体となってしまいます。その理由は、2人の意識がない間に何者かによって手術が施されたためでした。

登場人物

雛祭 乱馬（ひなまつり らんま）
声 - 子安武人
「R&R探偵事務所」の探偵。元々は街のチンピラでしたが、やりがいのある仕事を求めて探偵に転身。正義感が強く、浮気調査やペット探しなど、どんな依頼でも引き受けます。
レラ・シンディ・白雪（-しらゆき）
声 - 冬馬由美
乱馬の相棒。日本のヤクザ・白雪寒太郎の娘ですが、父親の考えに反発し、キリングタウンで暮らしています。乱馬とは異なり、探偵業にスリルを求めており、マフィアへの潜入捜査など、大掛かりな依頼しか受けたがりません。
ドロシー・小津（-おづ）
声 - 堀絢子
レラの世話をしている老メイド。危険な仕事ばかりするレラを心配していますが、いつも聞き入れてもらえません。発明好きで、レラのために様々な道具を開発しています。
アラミス・デ・パニーニ
キリングタウンの大財閥パニーニ・コンツェルンの御曹司。レラに一目惚れし、結婚しようと付きまといます。
孫 大人（そん たいじん）
キリングタウンの裏社会を仕切る中華マフィア。乱馬とレラに仕事を邪魔され、2人を殺そうと付け狙います。
ウェンディ
声 - 雨蘭咲木子
孫大人の愛人のニューハーフ。ゲイバーで働いており、偶然出会った乱馬に惚れ、時折仕事に協力します。
ピノキオ
声 - 園部啓一
情報屋で、普段はビル清掃の仕事をしています。主に乱馬が情報を買っています。
ティンカーベル
声 - 石村恵美
情報屋。インターネット上でのみ情報の取引をしており、主にレラが情報を買っています。
アリス
声 - 井上喜久子
ネバーランド財団の女エージェント。Dr.グリムの捜索と、実験体の乱馬とレラの観察役を務めます。
ジャッカル
声 - 家中宏
ネバーランド財団の私兵隊長。アリスとは相性が悪いです。Dr.グリムを捕まえるため、部隊を率いてキリングタウンに乗り込みます。
フック
声 - 西村知道
ネバーランド財団の総帥で、裏の顔は国際犯罪シンジケートのボス。Dr.グリムの行方を追っています。
Dr.グリム
遺伝子研究の権威。乱馬とレラに手術を施した張本人で、ネバーランド財団に追われ行方不明になっています。

スタッフ

原作・監修 - モンキー・パンチ
監督 - 冨永恒雄
シリーズ構成 - 土屋理敬
キャラクターデザイン - 小林利充
メカニックデザイン - うみこなみ
美術監督 - 高橋麻穂
色彩設定 - 鈴城るみ子
撮影監督 - 岡崎英夫
音楽 - 谷川賢作
音響監督 - 高橋秀雄
プロデューサー - 土橋哲也、菅野哲夫、茂松宏朗
アニメーションプロデューサー - 小出一巳、三上鉄男
アニメーション制作 - マジックバス
製作 - シンデレラボーイ製作委員会

主題歌

オープニングテーマ「シンデレラボーイ」
作詞 - Kiyoshi and One
作曲 - Masahiro,Kiyoshi
編曲 - Taro Fujiwara
歌 - DOMINO88
エンディングテーマ「Out of Eden」
作詞 - 呉龍彦
作曲 - 長野典二
編曲 - 中林猛
歌 - TAKAKO

各話リスト

(省略)

その他のメディア

タイヨーエレック社が、パチンコCRシンデレラボーイを発売

関連項目

TSF (ジャンル)

外部リンク

アニメ版シンデレラボーイ（AT-X）
TYPER'sルパン三世探索隊（原作、アニメについての紹介ページあり、ウェブアーカイブ）

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