シンデレラ物語

シンデレラ物語: 1996年放送のアニメ

「シンデレラ物語」は、1996年にNHK衛星第2テレビジョンで放送されたテレビアニメで、原作はよく知られる童話『シンデレラ』です。この作品はタツノコプロが制作し、全26話という構成で展開されました。

このアニメは日本国内にとどまらず、商社丸紅の手によりアラビア、韓国、フランス、イタリア、フィリピンなど、さまざまな国々でも放送され、多くのファンに親しまれています。また、関西テレビでは聴覚障害者向けに独自の字幕版も提供し、より多くの視聴者に楽しんでもらえるようになっています。さらに、DVDとして全5巻もリリースされ、視聴者が手元で楽しむことができるようになっています。

あらすじ

物語は、シンデレラという名の少女が主人公です。彼女は、幸せに暮らしていたが、父親が仕事で遠地に赴任すると、異母兄弟の義母と義姉たちの態度が一変し、無理な要求をされる日々が始まります。それでも、シンデレラは彼女なりに努力し、明るく前向きに日常を乗り越えていきます。

物語は彼女が王子シャルルや様々な人々と出会い、葛藤や成長を遂げながら、ザラール侯爵の陰謀に巻き込まれていく過程を描いています。

登場人物

• - シンデレラ (声: 川村万梨阿): エメラルド国の公爵の娘で、前向きな性格の持ち主。彼女は困難な状況にもかかわらず、自分を見失わず、周囲に好影響を与える存在です。
• - シャルル (声: 菊池正美): 本名は王子でシンデレラに好意を抱く。彼の素性がシンデレラに知られないように振舞う様子がコミカルに描かれます。
• - パレット (声: 三田ゆう子): シンデレラの母の親友である魔女。彼女はシンデレラを陰から見守り、支援します。
• - ワンダ (声: 辻つとむ): シンデレラの愛犬で、魔法で会話できるようになり、彼女の良き相棒です。
• - ダントン (声: 沢田敏子): シンデレラの継母で、物語の中で彼女の意地悪な面が強調されています。
• - カトリーヌ・ジャンヌ (声: 金野恵子・松熊明子): ダントンの娘たちで、シンデレラと王子の関係に影響を及ぼします。

多くのキャラクターが登場し、彼らの成長や対立を通じて物語が進行していきます。特に、シンデレラが仲間たちと共に困難を乗り越える姿や、自分の意志を持ちつつ周囲と関わる様子が物語の大きなテーマとなっています。

スタッフ

このアニメーションの背後には、原作を手がけたシャルル・ペローを中心に多くの優れたスタッフが関与しています。プロデューサーには内山秀二や由井正俊、制作管理に柴田勝が名を連ね、シリーズ構成は桜井正明が担当しました。キャラクターデザインや美術監督にはタツノコプロの専門家たちが携わり、視覚的にも魅力的な作品となっています。

オープニングテーマ「愛プラス愛」やエンディングテーマ「生まれたての愛の中」にて、歌手ジュディ・オングの声が流れ、作品の雰囲気を一層引き立てています。

このように「シンデレラ物語」は、視聴者に夢と希望を与える作品であり、深い感動と楽しさを提供してくれるアニメーションです。

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