シンボリクリエンス

シンボリクリエンスの軌跡

シンボリクリエンスは、日本の競走馬として名を馳せた存在です。父は数々の障害競走で優秀な成績を収めたモガミであり、母はスイートスワニーです。彼は1992年の春秋に中山大障害を連覇し、2年連続でJRA賞最優秀障害馬に輝きました。

競走馬時代

シンボリクリエンスは1990年にデビューを果たします。最初の平地競走は1988年1月6日、ニュージーランドの中山競馬場で行われました。4歳新馬のダート1800メートル戦で1番人気を背負って快勝。以降は芝やダートで中長距離戦を中心に出走し、合計3勝を挙げます。しかし、900万条件ではもどかしさを感じ、6歳から障害競走へと転向しました。

1990年3月の障害初戦では、1番人気に押されながらも落馬して競走中止となりました。しかし、次のレースでは3着に入るなど健闘し、3戦目には2着馬に6秒差をつける圧勝を果たし、晴れて障害初勝利を手にしました。その後、400万クラスでも連勝を記録し、オープン競走へと進出。

オープンでの2戦はそれぞれ5着。軽度の脚部不安を抱えたため、放牧を経て1991年1月に出走。昇級後の初連対を果たし、さらに東京障害特別（春）では前年の中山大障害（秋）の勝ち馬を3馬身半差で制しています。

続いて、中京障害ステークスを経て再び中山大障害（春）に挑みますが、逃げ馬を捉えきれず2着に終わります。夏には休養を取り、復帰後に東京障害特別（秋）で驚異的な走りを見せます。直線では先頭に立つも、直後に他馬との接触でしばしば苦しむ場面がありながらも、ハナ差で連覇を達成しました。それでも中山大障害（秋）では再び2着。1年を通じた優秀な成績が認められ、最優秀障害馬に選出されます。

1992年以降の活躍

1992年もスタートは好調でした。オープン競走で2着を報告し、春には東京障害特別で3連覇に挑むも、転倒する馬との接触によって6着に。続く阪神障害ステークスでも不振で9着と惨敗します。しかし、迎えた中山大障害（春）では、他馬の落馬により展開が一変。中団から進出し、後続に大差をつけて独走し、圧勝しました。さらに、年末の中山大障害（秋）でも勝利を収め、春秋連覇を果たします。その結果、再び最優秀障害馬に選出されます。

1993年には、中山大障害3連覇を目指しますが、残念ながら5着に終わり、これが現役最後のレースとなります。

引退後の生活

引退後は馬事公苑にて競技馬としての生活を始めます。その後、福島県内の農業高校に移籍し、「クリエンスグレー」という名で馬術競技にも挑戦し、優勝を果たすなどの活躍を見せました。2011年の東日本大震災では学校が被災し、別の農業高校に避難しましたが、翌年資金難から処分されたという情報もあります。その後は生存が確認されていません。

競走成績

シンボリクリエンスの詳細な競走成績については、netkeiba.comやJBISサーチを参考にしています。また、彼の血統に関しては半妹に当たる馬「ケイワンハート」が東京プリンセス賞やトゥインクルレディー賞の勝ち馬であることも注目されています。シンボリクリエンスの物語は、競馬界における障害馬の代表的な存在として、多くの人々に記憶されています。

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