シーケム

株式会社シーケムの概要

株式会社シーケム（C-Chem Co., Ltd.）は、コールタール製品の製造を専門とする化学メーカーです。日本製鉄グループの一員である日鉄ケミカル&マテリアルが主要出資者で、コークスから生じるコールタールを利用して、タール製品を幅広く製造しています。

企業の歴史

シーケムは、2004年に新日鐵化学（現・日鉄ケミカル&マテリアル）とエア・ウォーター・ケミカル（旧・住金エア・ウォーター）のタール事業部門が統合されて設立されました。この統合により、タール製品に関連する技術と資源を効率的に活用することが可能となり、業界内での競争力を大きく向上させました。2018年には、日鉄ケミカル&マテリアルの完全子会社となり、さらなる安定的な経営基盤を築いています。

製造拠点

シーケムの製造工場は、全国に3ヵ所があります。まず、福岡県北九州市に位置する九州工場は、八幡製鐵所の敷地内にあり、地域の製鉄業と密接に連携しています。次に、兵庫県姫路市の広畑工場も、広畑製鐵所内にあり、こちらでも高品質なタール製品を生産しています。また、茨城県鹿嶋市に位置する鹿島工場は、鹿島製鐵所に隣接しており、効率的な生産体制を整えています。これら3つの工場は、いずれも日本製鉄の製鉄所から供給される原料を有効に活用し、高い技術力をもってタール製品を製造しています。

主要製品

シーケムが製造する主な製品には、タールピッチやナフタレンなどがあります。タールピッチは、高い熱安定性を持ち、さまざまな産業での用途が期待されており、ナフタレンについても、化学産業において幅広く使用されています。これらの製品は、主にコークスを製造する際に生成されるコールタールを原料としており、その特性を生かした多岐にわたる用途があります。

企業の理念

シーケムは、持続可能な社会づくりを目指し、環境に配慮した製品の開発・提供に努めています。顧客のニーズに応える高品質な製品を提供するため、研究・開発にも力を入れています。また、社員の安全と健康を最優先事項とし、良好な職場環境の維持にも取り組んでいます。

おわりに

株式会社シーケムは、日本の化学産業において重要な役割を果たす企業です。コールタールを中心とした製品群は、さまざまな産業に貢献し、今後も継続的な成長と革新を目指して邁進しています。

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